コラムやマンスリーレポートでも取り上げている歯周病。
今年夏に名古屋市立大学大学院から、「歯周病はアルツハイマー病を悪化させる」という研究結果が発表されました。
歯周病はいわゆる「炎症」。
最近の様々な研究では、この歯の炎症によって、脳、脳神経はもちろん、うつ病にも影響があることがわかってきています。
この他にも以前から肺炎・心筋梗塞・糖尿病等の全身疾患への影響も明らかになっています。
歯周病のチェックをしてみましょう!
下の一つでも当てはまれば歯周病である可能性が極めて高いのです。
日本人の30歳以上の8割は既に歯周病です。
海外では赴任者、御家族はもちろん、20歳代の大学生(留学生)も一気に歯周病が進んでしまいます。
1. 口の中がネバネバする
2. 歯をみがくと歯ぐきから出血する
3. 歯ぐきが腫れる
4. 食べ物が歯と歯の間に挟まりやすい
5. 歯ぐきがやせて歯の根元が出ている
歯周病の予防はとにかく歯磨き
歯周病患者数が少ないスウェーデンは、予防中心の歯科医療(PMTC)の先進国。
PMTC=Professional Mechanical Tooth Cleaning
(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
といって磨く場所によって違う器具を使って歯を磨きます。
同じようなことはできませんが、せめても、歯の場所ごとブラシ等を使い分けるというのがセルフケアの第一歩です。
ステップ1 食べたら磨く
食事やおやつを食べた後などは、プラーク中の細菌が糖分を代謝して酸を作り出すため、プラークに覆われた歯の表面は酸性状態となります。
酸性の状態になると、歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出し、むし歯の原因になります。
食後、間もなくpH5.5以下の酸性状態になり、唾液の働きで元の中性状態に戻るには40分ほどかかってしまいます。
その間、ミネラルが溶けやすい状態が続きます。「食べたらみがく」習慣をつけましょう。
(ライオン株式会社提供)
ステップ2 3カ所を3つの器具で
(1)奥歯
奥歯は溝にプラークが溜まりやすいので念入りに。
(2)歯茎、歯の付け根
電子歯ブラシでもOK。小さめの歯ブラシが効果的です。
歯茎と歯の付け根を念入りに。
(3)歯間
デンタルフロス、歯間ブラシ、糸ようじなどを使いましょう。
http://jp.sunstar.com/useful/usage/interdentalbrush/
ステップ3 デンタルリンスですっきりさわやか
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