No.1
不定愁訴
寒いこの時期は、体のあちこちに不調を感じやすいものです。
■不安 ■肩こり ■動悸 ■めまい ■ふらつき ■息苦しさ ■頭痛 ■あせり ■ゆううつ ■いらいら ■吐き気 ■全身倦怠感 ■おっくうな感じ |
どうです?気になりませんか?
こうした、 「身体症状はあっても、医学的な診断が付けられない訴え」=不定愁訴がこの時期や季節の変わり目などに増えるのです。 ある自覚症状が一定せず不安定で、良くなったり悪くなったり、違う症状になったりする場合に、その症状のことを不定愁訴と言います。
「不定愁訴症候群」とは、そういう不定愁訴を繰り返す状態のことをいい、医学的な診断名とか病気ではありません。たとえば、肩こりが続いたかと思えば、数 週間後には動悸がひどくなったり、めまいがしたりしても、検査をしても何も医学的な異常が見られない場合にはその肩こりの訴えは、不定愁訴といえるかもし れません。それはドクターが判断することですが、ある決まったひとつの症状が良くなったり悪くなったりするだけでは不定愁訴とはいえないわけです。
この「不定愁訴症候群」の症状を治療した結果、実は、全例にメンタル面での診断が付いたのです。
神経症圏(不安障害・身体表現性障害など) 78%
うつ病圏(うつ病など) 22%
という具合に。
医師がその症状を「不定愁訴」と判断するには、十分な診察が不可欠です。
不定愁訴ではなく、ある病気が隠されている場合があるからです。
一方で、みなさんが症状を表現する場合も、慎重さが必要です。
海外では言葉がなかなか通じにくいし、アテンドしてくださる通訳の方に、必ずしも、自分の辛い症状を伝えてもらえているかは微妙ですね。
したがって、症状を訴えるだけでなく、ドクターに、きちっと、自分の情報を伝えることが大事です。余計な検査や、違った診断、処方を避けられます。
そこで、私たちMD.ネットのドクターがオススメしているのが、セルフチェックのメモを見せながら海外のドクターの診察に臨むことです。
□ いつから気になっているか?
□ 症状は最初と今を比べて変わっているか?
□ どこの部分が気になるか?
□ それは1日のうちで、どんなときに気になるか?
□ どんなふうに辛いのか?
□ 気になってから、どの程度不快感が続くか?
□ どうすると、気にならなくなるか?
□ 何か対策をしているか?
このあたりをまとめておきましょう。
症状は、
「うまく表現」するより、
「ドクターからの質問をうまく引き出す」
というのも大切なことだと思います。
また、メンタルな診断がつくのがいやで、患者さんが精神面での症状を否定することもよくあります。
この「否認」は、心理的には当たり前の防衛かもしれませんが、
「その症状の下にあるもの」を良くすることで、カラダの症状がいっぺんに取れることはよく経験します。
そういう点では、この不定愁訴症候群の治療は、
■ドクター側からはいかに考察できるか
■患者さん側からはいかにドクターとの信頼関係を築けるか
ということにかかっているといえます。
御心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。
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