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今週のドクターコラム

No.196
手軽な乾燥肌対策

   気温が低くなる時期は、空気中の湿度が下がり、肌が乾燥しがちです。また、逆に温度が高い時期も、エアコンの使用などによって肌の乾燥が引き起こされるケースが増えています。
 肌の乾燥は、手や指先、かかとなどの表面がガサガサすることなどから自覚することが多いのですが、肌がかさついたり粉を吹いたりしている状態というのは、すでに肌の乾燥度がかなり高いことを示しています。そのまま放置しておくと、かゆみが生じ、あかぎれやひび割れなどより深刻な状態をひきおこします。医師による専門的な対策を講じないと、なかなか治りにくい状態になってしまいがちです。


 肌の乾燥対策は、大きく2つに分けることができます。1つはスキンケア、もう1つは食生活の改善です。

スキンケアに関して気をつけたいポイントは、ただ1つ。「保湿」です。職場や家などの生活環境において空気が乾燥していればいるほど、肌の水分は失われていきます。そのため、意識して「保湿」することは重要です。
効果的な保湿は、高級な化粧品やスキンケア用品を使うことではありません。たっぷりの化粧水を、洗顔後や入浴後に肌に含まれることが効果的とされています。各種クリームなどの保湿剤も、補助的な活用が勧められます。肌の呼吸をさまたげない程度の分量で、肌の保湿効果を補うようにしましょう。

次に、食生活の改善においては、肌の乾燥に効果的な栄養素をしっかりと含んだ食事を心がけることが重要になります。ビタミンA・B群・C・Eは、肌を健康に保つ役割を果たす成分であり、乾燥肌改善にも役立ちます。
ビタミンAを豊富に含む食材は緑黄色野菜やレバー、ビタミンB群はレバーや豆類、豚肉など、ビタミンCは野菜や果物、ビタミンEはナッツ類やひまわり油などがあります。
 多くのビタミンを含む食材もあります。上記の食材を取り入れながらバランスの良い食事を続けることが、肌質アップにつながります。

 極度の乾燥は、日ごろのちょっとした気遣いで防ぐことができます。ふだんの洗顔時に「ちょっと肌がつっぱるかな?」と感じたり、お風呂や着替え中に「肌のすべりが悪くなってきたかな?」と思ったりした場合には、すぐに乾燥肌を疑い、スキンケアや食生活改善の対策を取るようにしましょう。
生まれつき乾燥しやすい肌質を持つ人や年齢を重ねた人、石鹸などを使いすぎたり肌に合わない石鹸などを使ったりしている人などは、特に乾燥に気をつけるようにしましょう。

 また、肌の乾燥には、睡眠不も大きく影響をします。できるだけしっかり睡眠を取り、規則正しい生活を送ることも心がけてください。


 自身の肌状態についての相談や日頃のスキンケアへのアドバイスなど、詳しく知りたい方は、ぜひ担当ドクターに声をかけてみてください。


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