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今週のドクターコラム

No.263
先生、「1日の適量:男性 20MLの考え方」って想像以上に厳しいですよね?

 

お酒の適量を知る場合、正確には体重とお酒のアルコール度数によって決まります。

体内に入ったアルコールはまず約20%が胃で「吸収」され、残りの80%が小腸で吸収されます。その後、胃と小腸から血流に入って全身をまわる途中に肝臓で分解されます。

肝臓のアルコール分解=処理能力には限界があります。これが体重で違いがでます。通常、1時間で体重1kgにつき100ml程度といわれています。

もし処理しきれないと、そのアルコールは血液中に残り、再び体内をぐるぐる循環します。お酒をたくさん飲むと、次の日もお酒が残っているというのはこういうことですね。

 

年齢とともに処理能力も低下します。

適量は酔うかどうか、で判断してはいけません。沈黙の臓器肝臓が耐えうるアルコールの量は、私達が感じている以上に少ないんです。1日で超えてしまったらお酒を2日抜くとか、1週間で調整すると肝臓の負担はありません。1週間飲み過ぎたら次の週に控える等2週間単位で調整しても構いません。お酒は必ずどこかに不調をきたしますから、適量をしっかり覚え管理していきましょう。

 

 


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