ホーム > 今週のドクターコラム

今週のドクターコラム

No.164
大人のおねしょ

「おねしょ」

というと、子供の特性と思われるでしょうが、最近、ストレスによって、大人のおねしょも増えているのです。
厚生労働省の調査では、朝食を食べない人は、男性で3割、女性で2割いるといわれています。
食欲がない、時間がない、健康のためにあえてとらない、など理由は様々。

「おねしょ」の定義

おねしょは睡眠中に排尿してしまうことを。
「寝小便」からきて、ここに丁寧語の「お」をつけたとされています。
医学的には5歳を過ぎても、ほぼ毎日続く場合「夜尿症」(やにょうしょう)といわれ、これは「病気」とされるのですが、そうでない場合は病気とはみません。


通常、5歳で2割%、7歳で1割といわれ、小学校に上がる前にはおねしょはなくなるというのが定説ですが、成人でも1%程度あるともいわれています。


子供のおねしょの原因として最も多いのが「睡眠が深いこと」
抗利尿ホルモン(寝ている間に利尿作用を弱めるホルモン)の分泌量が少ない
膀胱容量も少ないため、多くの尿を蓄えることができない
こうしたことも背景にあります。


しかし、大人のおねしょは、原因が異なります。
* 最近多いのが、やはり「ストレス」。不安、緊張、疲れによって、抗利尿ホルモン(寝ている間に利尿作用を弱めるホルモン)の分泌量が少なくなってしまっていることが考えられます。


もう一つは、睡眠薬の副作用。
薬によって眠りが深く「尿意(トイレに行きたい)」というでは目が覚めなくなってしまうのです。
特にお酒を飲んで睡眠薬も飲むような方は注意が必要です。
眠る前1時間はお酒、水分を控える。
必ずトイレに行く。
ということを気をつけるだけですぐに改善されます。
あまりに続くようであれば、是非、我々に御相談下さい。


ご相談はこちらから

カテゴリ



バックナンバー