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今週のドクターコラム

No.26
腸を健康にしよう!

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仕事で「腸」も疲れてます!!


 
運動は大腸がん予防に有効 
男性で危険度が30%低下



日常的に運動をしている男性は,運動をあまりしない男性に比べて大腸がんになる危険度が低い(厚生労働省調査)という調査結果があります。
 
みなさんは、海外で、日頃運動されていますか?
 
肉体労働や激しいスポーツを日常的にしている人は,ほとんど運動しない人に比べて発症の危険度が約30%も低下していたのです。
大腸がんのうち,結腸がんで特にこうした傾向が強く,1日3時間以上歩いたり立ったりする程度の運動でも一定の予防効果がみられたということです。
これは,以前から言われていたことでしたが,やっぱり!,という結果.
運動によって,大腸がん,特に結腸がんの発病率が低下するメカニズムは判っていませんが,男女とも,運動で大腸がんの発症率がかなり下がるというのは定説になりつつあります。
 
海外では、食生活が大幅に変わり、皆さんが気がつかないうちに、腸へ大きな負担がかかっています。
腸というのは、脳までつながっていますから、腸へ負担がかかると、脳の働きが悪くなり、仕事のパフォーマンスも低下するんです!
腸が元気だと頭も、心も、体も元気!
がんの予防ということを名目としつつ、是非、運動を心がけてくださいね!
 
 
飲みすぎもリスクが増える



これまで,飲酒量の多い男性や喫煙者では,大腸がんになるリスクが高いことが判っていましたが,今回の調査でも,1日に日本酒換算で2合以上のアルコールを飲む男性の発症リスクは,飲まない人の2.1倍.女性では差がありませんでした.喫煙者のリスクは男女ともに,非喫煙者の1.4倍。
2合以上飲酒して,なおかつ喫煙者である人の大腸がん発症率は,両方ともしない人の3倍にもなります.厚生労働省では,もし1日2合以上の飲酒や喫煙がなければ,大腸がんの46%は予防できる計算になるとも報告しています。
特にアジア地域では、駐在員のほとんどが、お酒の量が増えていますから要注意ですよ!


日頃から,血便のチェックを!


図解2

画像6大腸がんも予防は,運動,禁酒,禁煙.それと検便(便潜血検査)です.大腸がんは大腸カメラで,早期発見ができます。
 
大腸がんのサインは,血便.便に血がついていたり,黒っぽい便が続くときには,すぐにご相談ください。


 



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