No.135
バランスの取れた『油』の摂取
健康の為、またダイエットの為に油っこいものを避ける、といった習慣は数年前から重要視されていますね。
特に体に悪そうな『動物性の油』の摂取に気をつけて、健康配慮万全。
しかしこれだけではいけません!
いかなる栄養素も、健康の為には適度な摂取が必要です。
「健康の為に油分の摂取を減らす」のではなく、『健康である為に油分をバランス良く摂取する』という考え方へスイッチしてみましょう!
〜3種の油をバランス良く〜
(1) 魚類の油に含まれるもの
EPA(エイコサペンタエン酸)
・血液をサラサラにする
・血液中の悪玉コレステロール、中性脂肪を減らす
・善玉コレステロールを増やす
等の働きがあります。
近年はアトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などのアレルギー症状
慢性気管支炎をはじめとする炎症性疾患の改善にも有効であることが分かっています。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
人間の体内では合成することが出来ず、食品からのみ摂取することのできる必須脂肪酸です。
特に脳にとっては重要な健康効果が実証されています。
DHAは特に魚の目の周囲の脂肪酸に多く、マグロにおいては目の周囲脂肪の約30%にもなります。
効果的な魚類性油の摂取方法は
刺身、煮つけ、グラタンがおすすめ。
脂肪分を外に逃しません!
(2) 植物の油について
リノール酸
DHA同様、リノール酸も体内で合成することは出来ない必須脂肪酸の一つです。血中コレステロールを下げ、アンチエイジング・痴ほう症・動脈硬化・高血圧に健康効果があります。
海外勤務される方は日本から「ごま油」と「オリーブオイル」を持って行きましょう!
健康や、美容、内蔵を守る等の効果があり、健康には欠かせない優れものです。
オリーブオイルの健康効果
血液浄化・消化器系・内分泌系・ガン、腫瘍などの防御・骨格への効果・アンチエイジング・皮膚、粘膜への効果、 更にはダイエットや、スキンケア、ヘアケアにも効能が認められ、まさに万能薬というます!
ごま油の健康効果
抗酸化作用のセサミンが含まれていて、善玉コレステロールを増やし、悪玉菌コレステロールを抑制し、脂肪燃焼効果が期待できます。
また体内でビタミンEを守り、血圧への作用、肩こり、冷え性の改善効果もあります。
上記の二つはカロリーが特別低いというわけではないので、過剰摂取による肥満は要注意ですよ!
トランス脂肪酸
近年は健康ブームで、「植物性油」という言葉に弱い方もいると思いますが、
その多くに含まれているトランス脂肪酸には要注意です!
マーガリンやマヨネーズにも含まれる油、天然にはほとんど存在していないという点を気にしていただきたい。
ポイントは炎症反応の障害です。
多量の摂取は、花粉症やアトピー性皮膚炎の悪化を招くこともあります。
これらの症状があるかたは特に摂取軽減が賢明でしょう。
(3) 動物性の油に含まれるもの
飽和性脂肪酸を多く含み摂取過剰になると肝臓でコレステロールの合成を促進し、血中コレステロール値を上げてしまいます。
こういった一見悪者のイメージがありますが、動物性の油も大切な栄養素のひとつです。
非常に効率的なエネルギー源であり、細胞膜やホルモン、血液などの構成成分としても不可欠なものです。
体に良いとされているもの、悪いとされているものも、その摂取量によっては本来の逆効果を生み出します。
今回は「油」についてでしたが、トータル的な『バランスの良い食事』を今一度意識してみましょう!
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