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今週のドクターコラム

No.151
あきらめないで!通年性アレルギー

花粉症アレルギー性疾患、特に日本での花粉症有病率は、年々増加傾向にあります。
過去10年間毎の国民全体の有病増加率はなんど20〜50%にものぼるほど。
アレルギー性疾患の増加は、その文明の変化により先進国に良くみられる傾向にあります。



日本はまもなく本格的な花粉の季節ですが、花粉が飛ばない季節である、または海外などで生活していても「花粉症のような症状」が現れる人がいます。
これは『通年性アレルギー』の可能性があります。
特に、部屋の中のホコリ(これがハウスダスト)や、絨毯やカーペットに潜み隠れているダニの糞や死骸、犬や猫などペットの排泄物などもすべてがアレルギーの原因となります。
上記のアレルギー性鼻炎は有病の低年齢化が問題視されています。
さらには通年性アレルギーに加えて、花粉症であるという非常に苦しんでいる人も多いでしょう。しかしながら、支障はありつつも問題視はせずに、病院にかかることなく生活を続けていく人が、全疾患者の半分にも満たないという調査があります。
【病気と戦う姿勢が大事!】
そんな人達もまずは『自分は鼻炎なんだ』というざっくりとした諦めをすて、すぐにでも医療機関にいきましょう!
くしゃみ、鼻水、鼻づまりに慣れているとはいえど、会社での会議、プレゼン、学校での試験、スポーツにいたるまで、鼻炎を抱えたままだとそのパフォーマンスは格段と下がることが予想されます。鼻炎とうまく付き合う、というのは、気にしないように、気にならないように意識するのではなく、

1. 自分の病気が、症状が何の疾患であるのかを明確にすること
2. その疾患の正しい知識を持つこと
3. 投薬療法等を継続できるよう寛解、改善につとめること
4. 医者との良いコミュニケーションをはかること

以上のようなことが求められます。
長年苦しんできた人も、これからのくしゃみ、鼻水、鼻づまりのない快適な生活を目指しましょう。


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