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今週のドクターコラム

No.16
寝酒に注意!

海外でも、ほとんどの国が、過ごしやすい、快適な季節を迎えていることでしょう。
こういう季節は、ビールが美味しく感じますね。
 
さて、さて、みなさんは、眠る前に、お酒を飲んでいませんか?
連日、お酒を飲んで帰ってバタンキューなんてことないでしょうか?
 
よく「ナイト・キャップ」と称して、寝る前にお酒を飲む人がいます。
アルコールには脳の働きをマヒさせるため、入眠を助ける作用があります。
しかしアルコールによる入眠は、睡眠の前半はよく眠れますが、その作用は長く続きません。数時間でアルコールは分解されてしまうからです。
 
アルコールが切れる睡眠の後半に眠りが浅くなるため、浅い眠りの時間が増え、良質な睡眠が得られなくなってしまいます。結果として、疲れもとれなくなります。
 
寝酒を1週間ほど続けると、睡眠に変化が起きます。
急に夜中に目が覚めたり、早朝に目が覚めて、睡眠のリズムが不規則になり、また夜寝れないという状態になります。また寝酒を続けていると脳がアルコールに慣れてしまい、同じ量では寝つけなくなります。
 
フランスの製薬会社が日本を含む10カ国(日本、中国、オーストリア、ベルギー、ドイツ、ポルトガル、スロバキア、スペイン、南アフリカ、ブラジル)の合計約3万5000人を対象に行った世界初の国際的な睡眠調査の結果がありますが、それによると、睡眠薬代わりにアルコールを飲むと回答した日本は全体の3割に達し、参加した国の中ではトップを占めていることが分かりました。
 
1日の飲酒の適量は清酒で1合(180ml)、ビールで中ビン1本(500ml)、ウィスキー・ブランデーでダブル(60ml)、焼酎で1合(180ml)、ワイン1杯で(120ml)であるといわれています。
 
眠る2時間ほど前にはお酒を飲むのをやめ、適量を守りましょう!
 
酒は飲んでも飲まれるな!です。
楽しくお酒をいただく生活を心がけてください。
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