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今週のドクターコラム

No.55
この春、黄砂に気をつけよう!~その2

黄砂の情報は日本では以下のサイトで知ることができます。
特に注意してほしいのが中国。
中国国内に駐在している方は、日本のサイトから十分情報が得られますので是非見てください。日本で飛散が多い日は中国でも多いととらえてよいと思います。
 
http://soramame.taiki.go.jp/dss/kosa/ 
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/kosateikyou/kosa.html
 
中国では、黄砂の影響で、病気になる人もいるほど。
砂塵の中に、細菌や化学汚染物質を含んでいるため、これが肺に入ると、肺部感染・心血管疾患・心筋梗塞・高血圧・脳卒中などが増えるといわれています。
 
黄砂で問題なのは、日本に到達する黄砂は北京に到達する黄砂よりもPM2.5の粒子が多いため、黄砂による肺炎に気がつかない人が多く、単なる花粉症だと思い込んでいる人が多いことです。
 
中国は、急速に工業化を進めたため、衛星写真で確認できるぐらい大量のスモッグを発生させています。
黄砂スモッグによる健康被害は西日本だけでなく東日本にも広がっているんです。
東海道線上では、浜名湖より東の地域は、日本アルプスが壁になるため、大量に黄砂が飛散する頻度が少なかったのです。そのため、東京・神奈川などが中心のメディアは、たまに東京に届いた時だけ、テレビで大騒ぎする程度でした。
東京での被害が少ないことが、メディアで黄砂の問題を掘り下げていなかった理由の一つです。
しかし、関東でも、地形の影響か、千葉県は黄砂の飛散が多く、2008年には、関東地方にも頻繁に飛散するようになってきました。
 
こうしたことから考えても、いかに中国での黄砂の飛散量が多いかが推察できるはずです。
 
 
対策は、非常にシンプルです。黄砂の多い日は
 
1:外出をできるだけ避ける
 
2:洗濯物は外に干さない
 
3:外出が必要な時はマスクと眼鏡(サングラス)をする
 
4:掃除は、ウェットタイプのモップなどで埃が立たないように掃除する
 
5:窓はできるだけ明けない
 
この5つを実践してください。
最近、のどの調子がおかしいという方は遠慮なくご相談ください。


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