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今週のドクターコラム

No.144
かさかさ肌対策

冬の到来に関わらず、年中乾燥肌でお悩みの方、です!
 
ホルモンが低下するご高齢のかたは、時に乾燥した空気には敏感で、肌のかゆみに悩む方が大勢いらっしゃいます。
肌






*女性は25才頃から、男性は50才頃からホルモンが低下し始めます。

【二日酔いの流れ】

しかし、こうした乾燥肌のかゆみに悩むのはご高齢の方だけでなく、最近では若い世代が増えてきています。
理由は様々ありますが、一つは単純に『身体・顔の洗いすぎ』と言えるでしょう。
なぜ洗いすぎが原因となるのでしょうか?
 
【かゆみのサイクル】
 
痒くなり始めると止まらない乾燥肌。
まずはそのプロセスをたどってみましょう。

1、乾燥により、角質層の水分や脂質が失われる

2、細胞に隙間ができて、肌の表面が荒くなる

3、外からの刺激を受けやすくなる

4、《POINT1》本来肌の奥深くにある『かゆみを感じる神経』が皮膚の表面まで伸びてくる

5、外部からの刺激を直接うけ、肌がかゆくなる

6、《POINT2》『かゆみを感じる神経』は刺激をうけると『かゆみを引き起こす“ヒスタミン”』の放出を促す

7、更にかゆみが増す

8、また皮膚をかくことで、神経を刺激し、ヒスタミンを生じ、ますますかゆくなる
 
このような悪循環が、「かさかさかゆみ」のたちのわるいところです。
 
特に男性の場合は、『汚れ・脂をしっかりおとす』ための洗顔料やボディーソープが出回っています。しかし、これらを使用した身体・顔の洗いすぎが、角質や皮脂を削ることとなり、上記の様な『かゆみのループ』にはまってしまう原因となります。
やはり清潔でありたいとは思いますが、特に肌の乾燥のことを考えると毎日の様にゴシゴシと身体、顔を洗う必要はありません。
皮脂分泌の多い背中、胸の中心部、手、足、首周り、股は毎日洗い、他の部分に関しては『3日に一度石けん類を使用して洗う』、といったサイクルで充分汚れは落とせます。健康な肌を保つためにも、その方が良い効果があるでしょう。
 
他にも以下の様な対策を日々心がけ、潤いのある肌を保ちましょう。
 
【水分不足を補う】
 
単純ではありますがとても重要です。
身体の外からも、内側からも水分を上手にとりましょう。
入浴後は、一気に身体から水分が蒸発し始めます。
長時間の入浴も、肌がふやけ、水分を逃がす道をつくることになってしまうので注意。
入浴後の化粧水や、乳液の保湿は大事ですよ。(男性も特に重要です)
 
水分補給も、極力、常温、もしくは40度くらいの『ぬるま湯』をのむと良いでしょう。
コーヒーや紅茶は利尿作用があるのであまり飲み過ぎると逆効果な場合も。なるべくぬるま湯で水分補給するように心がけましょう。あまり水分をとらない生活をしていると血液がドロドロになってしまい、新陳代謝を下げ、肌の潤いを保てなくなってしまいますよ。
 
【規則正しい生活を】

乾燥肌に直接の悪影響をあたえる要素は、外部からの刺激、水分不足だけではありません。
・睡眠不足
・ストレス
・栄養不足
・運動不足
これらはすべて、乾燥しがちな肌への大きな原因となって襲ってきます。
メリハリのある生活を送って、ハリのある肌を手に入れましょう。


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