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今週のドクターコラム

No.80
歯周病予防しよう!! No.2

前回に続いて歯周病の予防のお話をしましょう。

歯周病は歯の表面につくプラーク:歯垢(細菌の塊り)によっておこる文字通り,「歯の周りの病気」。

つまり、原因はプラーク=「歯垢」です。

ですから、予防はプラークを確実に取り除くことになります。

そのためには、歯磨きなんですね。

じゃあ、歯周病になる人が歯磨きをしていないか、といえば、違います。


歯磨きの回数+磨き方


の問題なのです。

1:磨き方

磨き方には2種類あります。

(1)バス法
歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に45度に当てその位置で振動させる方法

(2)スクラッピング法  
歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に90度に当ててその位置で振動させる

おわかりかと思いますが、ごしごし磨くのではなく「振動」が大事。
ですから、できれば、『電動歯ブラシ』をお使いになることが非常に有意義です。

2:磨く回数

朝と晩だけではありませんか?
食べたらすぐに磨くという習慣をつけましょう。

3:補助用具を使う

磨き残しを避けるために、「デンタルフロス」を使いましょう。
歯と歯の間。
歯茎の境目。
このあたりをきれいにしておきましょう。

4:喫煙は歯周病のもと

喫煙者は歯周病によりかかりやすいという調査もあります。というのも、煙草のタール成分の付着が歯周病の原因となる歯垢、歯石を付きやすくするから。
できれば禁煙がおすすめです。

5:抵抗力をつける食事

ストレスによって生じた活性酸素を除去するためにビタミンCが消費されて、歯肉にある線維芽細胞のコラーゲン合成がうまくいかなくなります。そうなると、歯周病が一気に進んでしまいます。
ビタミンc、繊維質の食事などを心がけましょう。

糖尿病になるとさまざまな合併症が起こり、糖尿病は合併症が怖い病気だといわれていますが、糖尿病の方の多くは歯周病になっているというデータもありますので、糖尿病の方は歯周病も疑ったほうが良いかもしれません。
 

つづく


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