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今週のドクターコラム

No.141
スピードアップでダイエット

今年の夏こそは!とダイエットに励もうとしたが今年も断念。
そうこうしている間に屋外スポーツでのダイエットには少々厳しい冬季の到来。
皆さんいかがでしょうか。筆者自身、今年も運動継続は失敗に終わり、年越しと共に再び体重が増えてしまいそうです。
海外での外食は高カロリーのものが多いので要注意。特に年末年始にかけて会食のイベントが多くなると思いますので、
食べ過ぎ飲み過ぎには気をつけましょう。

ダイエット、メタボ対策といえば、まず思い当たるのがランニング。
しかし、普段余りから運動をしない、また仕事が忙しくなかなか出来ていない方にとって、急にランニング始めるというのはハードルが高いことでしょう。
そこで皆さん一段ハードルを下げて、ウォーキングにとりかかろうと思うわけです。

しかし、単に歩くだけでは、実はあまり効果が期待できないのがウォーキング。
じゃあやっぱりランニングしかないの?と。そうではありません。
ウォーキングでのダイエットのポイントは『歩くスピード』にありました。

スピードによる効果の違い
効果対象 速度 時間
血糖 速足することで効果は大 30分以上
HDLコレステロール 40分以上
中性脂肪
体重 60分
血圧 ゆっくり歩いても効果は大 15分


上記の表でも分かるように
何の意識もせず15分位歩くだけだと〈血圧下げる〉という効果のみ現れる事になります。
 
また反対に、体重をどうしても落としたいと思っている場合には、出来るだけ速く(自身で歩ける最大の速さ。時速でいうと約時速6キロぐらいになります。)60分間を歩ききる必要があります。
 
そこでいかに速く歩くがポイントになりますね。
ポイントは以下の3つです。
 
① ストレッチ
② 姿勢
③ 歩き方
 
《①ストレッチ》
ストレッチは、未然にケガを防ぐという効果もありますが、関節の動きがよくなり、筋肉の反応が良くなる効果があります。
 
《②姿勢》
猫背の様に悪い姿勢では速く歩くことが出来なくなってしまいます。
理想は、体を横から見て、〈耳たぶ〉→〈肩〉→〈垂直に下ろした手の甲〉が一直線に並んでいる状態です。
顎を引き、背を高く見せるイメージを思い浮かべながらウォーキングしましょう!
 
《③歩き方》
歩き方は、普段よりも一歩分歩幅を広げます。
進むときは かかとから着地し、つま先を地面でける(自然に行うことですが、普段より意識してみましょう)
軽くひじを曲げ、〈腕を振る〉のではなく〈ひじを振る〉というイメージを持ちましょう。
 
ただ歩くのではなく、これらの事を意識しながら、速く歩くことを心がけてみましょう。
また何かを始める時には、好みの道具を用意するという事も長続きの一つの工夫といえるでしょう。
こころ爽やか、体も軽やかで健康な生活を送りましょう。


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