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今週のドクターコラム

No.145
体温を上げて体を守ろう

ご自分の平熱はご存知でしょうか。
「36.5℃以下」という方。特に女性に多いのではないかと思いますが、「低体温」は要注意ですよ。
気温の低い時期は朝が辛い、体が冷え込んでしまうとなかなか体が温まりにくい、低体温の方の問題はそれだけではありません。意外ではありますが、低体温は「ガン」「感染症」といった、体をむしばむ病にかかるリスクとなる可能性があります。

【平熱について】
体温というのは、起床後は低く、日中活動している時がピークとなり、夜になるにつれて再び下がっていく、といったサイクルで変動しています。平熱とは通常「起床後3時間〜5時間後の体温」のことをいいます。

【近年の平熱の低下】
最近は、平熱が「35℃台」の女性が急増中です。
この「平熱35℃台」というのが今回のポイントです。
日本人全体で見てみると、体の平熱は50年近くかけて下がってきた傾向にあります。
50年前の日本人の平熱は「36.8℃」と言われています。
これは現代人のライフスタイルに直接的な起因があり、
運動不足による筋力の低下   →筋肉は最大の熱産生器官
急激なエアコンの普及   →汗をかかなくなり、体温調節機能の低下
多角なストレスの多い生活   →自律神経、ホルモンバランスの崩れ
が主な原因と言えるでしょう。

【低体温による体の不調】
「平熱35℃台」が不調の原因となることが多く、以下のようなものがあります。
・冷え性
・肩こり・頭痛
・太りやすい
・肌トラブル
・免疫力低下
・婦人科トラブル
・便秘・下痢
・ドライアイ
たった1℃、日本人の平均体温と違うだけでこれだけの症状が現れます。

【低体温とがん細胞】
しかし、冒頭でも説明したとおり、怖いのは体の不調だけではなく免疫力低下から、『体内にあるがん細胞の成長』です。
どんなに健康な体でも、なんと、5000個ものがん細胞が日々生まれているのです。
それを免疫細胞が攻撃することで、がん細胞の成長から体を守ってくれるわけですが、免疫力が低下し、がん細胞を排除出来ないとなると、10年かけてがんが大きくなり『腫瘍』となります。
最大のポイントは『体温が35℃台の時、がん細胞は活発に増殖する』ということ。

【体温アップで病気予防】
そこで、平熱が低い、というかたは体温をあげる努力をしましょう!
まずは自分の体を知ることです。普段から自分のバイタル(体温、血圧、脈)を気にしていない方は今後の健康管理の為に是非始めてみてください。最近ではご自宅で簡単に測れる手頃な血圧計も増えてきていますよ。
そして、「運動」「睡眠」「入浴」を有効利用し、体温を上げましょう。

【運動】
最大の熱産生器官である筋肉を鍛え、全身の体温を上げていきましょう。
筋トレなどの「無酸素運動」の後に、ジョギングなどの「有酸素運動」といった順序で運動することにより、ホルモンの分泌が促され、脂肪の燃焼を助け、効率的な筋肉の成長が期待出来ます。

【睡眠と入浴】
質の良い睡眠は自律神経やホルモンバランスを整えてくれます。
夜は41度くらいの温かい湯船にゆっくり浸かり、体温を上げ、免疫をぐっと上げましょう。
41度くらいのお湯につかると、入浴後は体温が下降していくので、結果的にスムーズな睡眠へと繋げることができるしょう。


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