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今週のドクターコラム

No.266
プールでうつるとは限らない〈プール熱〉って??

みなさん、こんにちは。スタッフの中屋です。

東京は毎日暑い日が続いていますが、こんな時は、冷たいプールに入りたくなりますね。そんな時に、2013年8月16日付の日本経済新聞で少しドキッとするニュースを見つけました。記事をサイトから抜粋して掲載しますね。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58530020V10C13A8EL1P01/

 


 

夏こそご用心! 「プール熱」、意外に広い感染経路

 

 夏場の子どもの楽しみと言えば冷たいプール。しかし海外のホテルや家庭など消毒環境が整っていない場合は、感染症を広げる可能性もある。代表的なのが乳幼児が主にかかる夏風邪の一種、咽頭結膜熱。プール熱とも言われる感染症だが、プール以外の場所でも感染する可能性が高いので注意が必要だ。

 

3歳の長女を持つ東京都内の会社員Aさん。ある日、長女の体調がすぐれず、目が赤い。喉も赤く腫れていて、熱を測ってみると39度の高熱があった。3日たっても熱が下がらなかったため病院に連れて行くと咽頭結膜熱、プール熱の名前で知られている感染症と診断された。

 

■心当たりなくても

 

友人の子どもがプール熱にかかったという話を聞き、Aさんも長女もプールに行かないよう注意していた。

感染経路に心当たりがないと医師に伝えると、プール以外にも感染経路があると説明された。 

咽頭結膜熱は10歳以下の子どもを中心夏場に広がる感染症

(中略)

感染経路はプールと考えがちだが、必ずしも正しくないという。川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「かつては消毒が不完全なプールで感染が広がるケースが多かったのでプール熱と呼ばれているが、プール以外にも感染経路は多い」と強調する。

 

今は学校や自治体など公共施設のプールは塩素で消毒しており、公共プールで感染が広がることはない。ただ「託児施設や、家庭用のミニプールなどでは塩素濃度の管理が十分ではない場合もある」(岡部所長)。

 プール以外の感染経路としては、鼻水や目やにが付いたタオルやハンカチ、目を触った手で触れた家具、遊具などもある。症状が落ち着いた後も、数週間は体内にウイルスが残り、便などにも含まれる。あかちゃんとこどものクリニック(埼玉県川口市)の田中秀朋院長は「オムツ交換の際にウイルスが手につき、そのまま兄弟姉妹、他の乳幼児にうつしてしまう場合もあり得る」と説く。 主な予防法はタオルの共用を避け、せっけんやアルコールによる手洗いを徹底することだ。また、患者に直接触らないようにしたい。症状が治まった後も2日間は感染力が高いので保育園や幼稚園を休む。「他の子どもに感染を広げないための配慮も必要だ」(田中院長)

 

 (日本経済新聞電子版より)


現在、アジア各国で、この咽頭結膜熱だけでなく、高熱やのどの痛みが出るウイルスが流行しているそうです。お子様はもちろん、大人の方もこの時期、感染症に気をつけていきたいですね。

『この症状は病気かな?病院行った方が良いかな?』など、少しでもご不安に思った時は、ぜひお気軽にドクターにご相談くださいね。

 


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