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今週のドクターコラム

No.6
染毛剤アレルギー

今回は、帯同家族の奥様、お嬢様に関連したコラムです。
欧米でも、日本でも、最近の女性は自由自在に髪の色を変えていますね。
このように髪を染める人が増えるにつれて、染毛剤アレルギーの発生率も上昇していることを知っていますか。
この病因となるのは、パラフェニ・レンジアミン(PPD)という永久染毛剤に含まれる一般的な化学成分。
欧米の研究者によると、欧米で市販されている染毛剤の3分の2以上がPPDを含んでおり、最も売れ行きの良いブランドの多くも例外ではないそうです。
PPDに対する反応の重症患者は、一般的に髪の生え際または顔面に痛みを伴う発疹、顔面のむくみが出て、入院が必要な場合もあるということ。
ロンドンのマックファデン医師によると、PPDアレルギーの患者はこの6年間で倍増したとか。
最近、髪染剤のアレルギーで皮膚科を訪れる人があとを立ちません。ひょっとして「精神的なもの?」といって受診する人も増えています。しかし、理由は、「染毛剤アレルギー」であることが大半です。コペンハーゲンのソステッド博士を中心とした研究チームが、デンマークの成人4000人を対象として、染毛剤に対する反応の頻度を調査したところ、男性では18%、女性では75%が染毛剤を使ったことがあると回答して、5%の人が染毛剤によるアレルギー反応を経験していたそうです。
 

日本でも、染毛剤は今や一般的。ですから、海外駐在の際に買って自分で染める人が少なくありませんから、くれぐれも気をつけてくださいね。
(日本の製品は、欧米よりも安全性の研究が進んでいるとされています)
 
ご心配なことあれば、ご相談くださいね。


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