No.186
キノコで健康!
キノコのほかにカビや酵母を含む菌類全体では70,000種を超えるという説もありますが、生態などが明らかにされたのはわずか数パーセントにすぎません。
キノコの種類は、日本国内だけでも約4000〜5000種あるとされ、名前がついているのは半数以下の約2000種程度。そのうち食用は約100種類程度まで少なくなり、人工的に栽培できるキノコとなると数十種類にまで限定されてしまいます。
最近では日常的に食されるようになったエリンギも、1990年代以降に人工栽培の技術が普及したことにともなって広まったことは記憶に新しいかもしれません。
自然由来で栄養素も豊富なキノコには、安全で低カロリーの健康食品というイメージがあります。
食物繊維が豊富なキノコを食用することで、便通が良くなることはよく知られています。豊富な食物繊維の定期摂取は、成人病予防としての効果も期待されます。
また、キノコにはビタミンB類やビタミンD2、ミネラルなども豊富です。ビタミンD2の多いマイタケやシイタケはカルシウムの吸収を促しますし、カリウムを多く含むえのき茸やきくらげは塩分の過剰摂取を抑制する効果が期待されます。
その他、エリンギの肝障害予防効果や中性脂肪吸収抑制効果、ブナしめじの動脈硬化抑制作用、アガリクス抽出物による腫瘍細胞の発育抑制作用、ヤマブシタケによる軽症記憶障害改善効果など、キノコと健康に関する医学的な研究結果も多く発表されています。
キノコを含む菌類を定期的に摂取することは免疫力の向上にもつながるとされ、積極的にキノコを食生活に取り入れることは、多角的な視点から健康な体作りに役立つと言えるのです。
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