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今週のドクターコラム

No.139
冷え性~その2

今月のストレスチェックテストは「冷え性」をテーマにしました。
みなさんどんな結果になりましたか?

冬


冷え性は気温というよりも健康状態が関係しています。
タイプ別に改善方法、対策法が必ずあります!

「自律神経型冷え性」

冷え性で生活のメリハリが無い方、自律神経の崩れが原因だと考えられます。
交感神経と、副交感神経の優位性によってバランスの崩れ方は違います。

〈交感神経優位型の原因〉
*忙しい
*眼精疲労
*睡眠不足
*悩みやストレスが多い
*持病薬の常用化
*化学薬品
*エアコンの効きすぎた環境にいる
こうしたことが交感神経を緊張させます。

〈副交感神経優位型の原因〉
* 時間に余裕がある
* ストレスや悩みが全くない(のが悩み・・・)
*運動不足
*甘いものが好き
*いつもお腹がいっぱい
*寝過ぎてしまう

このように極端に緊張を強いられたりリラックスしすぎるような「両極端の生活」が実は自律神経を崩し、冷え性体質をつくっていくのです。
「ほどほど」、「ぼちぼち」感が健康には大切です。

「疲労型冷え性」

疲労が溜まりすぎると血流が悪くなり、冷え性悪化に直結。

疲労を回復することが冷え性緩和の第一歩!
冷え性は体内の血液循環を悪くし、さらに疲労が蓄積するという悪循環に・・・。
スパや、マッサージなどで、まず筋肉の疲れをとりましょう。
全身を細かく丁寧に揉みほぐすことで血流がよくなり、体がだんだんと温まります。
体の老廃物を排出させることは、無論、疲労回復に繋がり、体温バランスの調節に大きな役割を果たします。

「貧血型冷え性」

貧血気味の人は、大抵が冷え性です。
貧血の人は血液によって体の隅々まで酸素や栄養素が運ばれにくくなりますので、身体の組織の代謝が悪くなります。そうすると、体内で作り出される「熱」の生産能力が下がってしまうのです。
また、低血圧の人は、血液を全身に送り届ける力が弱いため、指先や足の先まで血液が充分に行き渡らなくなります。手足の先が冷たい人は低血圧の方が多いですね。

こうしたタイプの冷え性は1年中冷えを感じることが多く、気力や体力の低下も見られるため非常につらい症状を感じています。
対策は、ずばり「体質改善」。食生活、運動、全般を見直す必要があります。
次週、改めてアドバイスをいたしましょう。

パソコンの電磁波、静電気も冷え性の原因!?

今やパソコンはなくてはならないものになりましたが、このパソコン、その他電気機器が発する電磁波が冷え性の原因にもなっています。
え〜、ほんと!?と思うかも知れませんね。
このメカニズムは、
電磁波は身体を酸化させてしまう→血液がどろどろになって、細かい毛細血管の中を流れにくくなる→体が冷え性になるというもの。
長時間の使用はなるべく避け、せめて1時間に5分程度の休憩と、1時間のしっかりした休憩を確保しましょう。

また、静電気も最初にお伝えした自律神経のバランスにも大きく影響していますので、静電気が気になる場合は、「除去グッズ」など効果的です。

寒いからといって屋内にひきこもるのは最大の禁物。

雪がふっても、外で遊びまわる子供達。時にはそんな姿を習って外で体を動かし、温かい食事で体の芯から暖まる。
ファッションメーカー「ユニクロ」のヒートテックなどは、冷え性でお困りの方に重宝されているのではないでしょうか。
体からみなぎる熱をおこして今年は暖冬を目指しましょう!


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