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今週のドクターコラム

No.110
もう、寝坊なんてしません!

「春眠暁を覚えず」ということわざもあるように、気候の良さからついつい寝過ごしてしまいがちな日本のこの季節。
 
冬の朝は寒くてベッドから出られないといった経験はどなたもあったかと思いますが、春は春で朝の寝心地が良く、またも寝坊がこわいという方もいるのではないでしょうか。
 
うっかり寝坊して大事な仕事に遅れれば、得意先や社内からの信頼をいっぺんに失いかねません。社会人の心得として寝坊を防ぐため、朝の睡魔に打ち勝つ為に皆様どのような対策をなさっていますでしょうか?

寝坊してしまう3つの原因
 
そもそも、なぜ寝坊をしてしまうのか。
 
原因は大きく3つあると考えられています。
 
1つは睡眠時間が短いこと。
2つ目は起きるタイミングが悪いこと。
3つ目は特に睡眠の深いときに目覚ましが鳴る事こととされています。
 
こうした寝坊の原因をとりさるべく睡眠サイクル掲載機能が掲載された「スリープトラッカー」なる腕時計が5年程前に発売されています。
起床に最適な浅い眠りをキャッチしてアラームを鳴らしてくれるので当然すっきり起きてしまうという代物です。こちらは通販などでも有名かもしれませんね。
 
 
寝坊対策あれこれ
 
ところで、ここで、日本の鉄道を思い出してください。
海外と違って、日本は時間通りの運行ですよね。きわめて時間に正確です。
 
その、鉄道員の方々。
毎朝早くから始動されているわけですが、始発電車を待つ人々が居て、もし当直が寝坊して駅が開かなかったら多くの人の朝の足が乱れ、大きな影響が出てしまいます。
その鉄道員の方々心がけから寝坊対策を探ってみましょう。
 
起きるための道具として目覚まし時計は2つ用意してあるそうです。
1つ目は頭側のやや高い棚の上。もう1つは足元が所定の位置で、動かすことを厳禁としています。いずれも起き上がらなければ手が届かなくて、はっと起きて立ち上がれば二度寝による寝坊は回避できる、とされています。
 
また、ある旅客鉄道の方々は目覚まし時計ではなく、敷布団の下にゴム製の空気袋で出来た自動起床装置というものも導入されています。
山口県下関市では一般にも販売されているということで、朝がすごく苦手なひとにはとても重宝しそうですね。
 
以上のように道具を使った起床時の瞬間的な予防方法が他もいくつかあると思います。
 
他にも、間接的な方法がいくつかあります。
 
目覚めをすっきりさせる為に朝の日差し効果を生かすこともかかせません。
これは以前ののコラムでもお話しました。
いつまでも部屋が真っ暗だと眠りを誘う物質が脳から出続けて、寝坊に繋がりやすいのです。
 
カーテンを変えるのは大変だと思いますので、就寝前に今まで以上に少し、カーテンの隙間を広めにとっておきましょう。
隙間から今まで以上に光が差し込み、光を感じてから5分くらいですっきり起きられるようになります。

前日から気持ち良く起きる為のインセンティブを用意することもいい方法です。
朝食に大好きなものを予め用意しておくという仕掛けも、起きるのが楽しみになり、二度寝の誘惑に打ち勝つポイントとなります。
 
もし海外で購入できるようであれば、
翌日の仕事へのプレッシャーを払拭するため、リラックス効果のあるスプレーや好きな香りのアロマなどを枕元にかけたりすることも効果的ですね。
 
 
寝坊を引き起こす生活習慣
 
逆に注意したい点は就寝前のお酒タバコカフェイン、特にパソコンや携帯の明るい画面です。
寝る直前まで明るい光を見続けると、睡眠中も目の緊張がとれず、深い眠りが序盤に発生しないため睡眠の後半で深い眠りに落ちてしまうこととなり、すっきりと起きることができず二度寝を引き起こす原因となってしまいます。
 
必要な睡眠時間は人によってことなりますが平均的には若い方のほうが長いです。20代前半で8時間程度に対し、40代を超えると7時間となってきます。
やはり寝坊の基本対策としては、ちょうどいい睡眠時間を確認して、自分なりの起床リズムを作っていくことが良いのでしょう。

 


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