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今週のドクターコラム

No.162
放射能について正しく知ろう~その3

自然界から受ける放射線の量は1年間に1〜2ミリシーベルト

自然界から受ける放射線の量は環境によって異なるが、世界平均では年間2.4ミリシーベルトといわれている。この内訳は、以下のグラフのとおり。宇宙から0.4ミリシーベルト、大地から0.5ミリシーベルト、食べ物から0.3ミリシーベルト、空気中の放射性物質の吸入が1.2ミリシーベルト。この内、吸気中のラドンなどを吸い込むことによって受ける放射線の量を除外して、宇宙、大地、食べ物からの放射線の合計値である1.2ミリシーベルトを自然放射線の量とする場合もある。

放射線は目に見えないものであり、被曝後の健康被害も基本的には不明である。福島県で起きた事故による放射線が、東北や関東地方に影響を及ぼす可能性もある。しかし、放射線は距離と時間と共に減衰するものである。今回の事故の経緯を見ていくときには、以上のような基礎知識を持って臨み、情報に振り回されることのないように注意されたい。

 
放射線3 放射線4
 




おわり


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