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今週のドクターコラム

No.113
腰椎椎間板ヘルニアを予防しよう!

腰椎椎間板ヘルニアを予防しよう!
今回は、ヘルニアの予防についてのお話。
 
まず、腰椎椎間板ヘルニアになってしまう仕組みを学びましょう。
 

筋力低下or体重増加or姿勢の悪さ

骨盤がずれる

それを支えようと体が歪む

さらに骨盤が歪む

体が歪む

腰痛 、 ヘルニア

 
この様な流れで歪みの悪循環となります。
 
特に注意すべきは、「姿勢の悪さ」。
 体の歪みは、腰痛を引き起こす原因となる猫背の他にも、O脚・外反母趾等の原因にもなります。
もちろん内臓もそうです。消火器系の病気を引き起こしたりすることもあります。
この様に悪い姿勢は体の歪み、腰痛だけでなく、体に様々な悪影響を及ぼします。
 

腰痛の対策と予防


 腰椎椎間板ヘルニアの腰痛対策、予防の第一歩は、正しい姿勢にあります。
日常生活において、正しい姿勢を守り、いかに体に、そして腰に負担をかけないかが重要になります。
正しい姿勢は美しく映り、信頼感を高めます。
 
以下の4つのポイントに注意してみましょう!
 

ヘルニア&腰痛を防ぐ4つの基本姿勢

 

 

1 中腰での前かがみに注意
 
例をあげますと
体重70kgの人の腰にかかる力は
直立時:100kgの力
軽いお辞儀をしている時(中腰の前かがみ):150kg
相当な負担があることが分かりますね。
重いものを持つときは特に注意しましょう。
 
2 立った時の正しい姿勢
 
イメージは、頭の真上から、体が糸で吊られている感覚。
軽くあごをひき、背筋、膝をきちんと伸ばす。
体を真横から見たとき、耳から肩・股関節・膝・くるぶしを結んだ線が直線で描かれていることが、良いとされています。
 
3 座るときの姿勢
 
お尻が背もたれに密着するように、深く腰掛ける。
やはり軽くあごを引き、背筋を伸ばして、お腹を引っ込めます。
椅子にもよりますが、膝がお尻より、ほんのわずかに高く、足の裏がぴったりつくことが理想です。
 
4 寝るときの姿勢
 
睡眠時の体を気遣った寝具があれば良いのですが、海外で自分の体に合うものを見つけることはなかなか大変かもしれませんね。
それぞれのリラックスできる姿勢が基本ですが
うつぶせの状態はで寝る事は避けましょう。
特に痛みがあるときの寝方は、横向きでやや前かがみ(横向きのえび型)が良いでしょう。
 
おまけ情報
 
姿勢の他にも
2002年に、日本大学整形外科の研究グループがニコチンには椎間板の衰えを促進する作用がある事を発表しています。
喫煙者で腰痛持ちの方は是非禁煙を!
 
また労働者健康福祉機構は、働く人の腰痛症の危険因子検討の研究結果として
仕事の量や質への負担感、職場の人間関係の悩み等、職場のストレスがある人は腰痛の程度が重くなる事を発表しています。

海外の厳しい環境下で働く皆様の、体の大事な幹である腰。

生活習慣の見直しで腰を守れますよ!!
 
その腰を守り健康に働く為には、姿勢の美しさや内面の健やかさが大事であると思います。


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