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今週のドクターコラム

No.23
むずむず脚症候群

画像3日本には潜在患者が200万〜500万人もいるといわれる「むずむず脚症候群」。正式にはレストレスレッグズ(下肢静止不能)症候群といいます。
とくにふくらはぎの辺りにむずむず感や痛がゆいといった不快感が生じます。それも夜間、安静時、眠っていると悪化するといったやっかいな症状。
このために、睡眠不足に陥る人が大半で、ほおっておくと抑うつ症状まで 引き起こしかねないのです。心当たりのあるあなた。
次のような症状がないか、セルフチェックをしてみましょう。

 

こんな症状はありませんか?

 

●太もも、あるいは足のひざから下にむずむずするような不快感が起こる
●動くと不快感がとまる
●「足の中を虫が這うような感じがする」「痛い」「かゆい」といった症状
●夕方から症状が顕著に現れる。特に就寝すると症状が強く現れる。

 

むずむず脚症候群の原因は?

 
むずむず脚症候群は、原因は現在も完全には解明されていません。現在のところ、別の病気などに伴って起きる場合(2次性)と、特別な原因がない場合(特発性)に分かれるといわれています。
妊娠中の方(妊娠最後の2〜3ヶ月では、約15%の方に症状が見られます)、鉄欠乏性貧血の方、腎不全で透析中の方、末梢神経に障害のある方に起こりやすくなります。
ほとんどが中年期ですが、まれに子供にも症状が現れることもあり、その場合、むずむず脚症候群ではなく、「落ち着きがない」と捉えられてしまうケースも少なくありません。
 

治療は可能ですか?

 
 2次性では鉄分補充などで症状改善を図るのが一般的です。一方、特発性の場合の治療に使われるのが、抗てんかん薬のクロナゼパムと、パーキンソン病の治療に使うドーパミン受容体刺激薬です。実は、なぜ効くのか確かな理由は不明なのですが、症状を抑える効果があるとされています。


 


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