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今週のドクターコラム

No.17
海外生活と薬

今週のコラムは、海外生活の薬について、基本的な事柄をお話しましょう。
 
◆その1
海外では医師の処方箋に従い、患者が薬局から薬を購入する医薬分業が主流となっています。
薬局では、医師の処方箋がないと抗生物質を含んだ軟膏類も販売しないのが一般的。
処方箋がなくても購入できる薬は風邪薬、胃薬、ビタミン剤くらいなんです。
でも、こうした薬は、日本人の体格や体質に合わない、むしろ強すぎることが多いので要注意です。
いつも飲む薬は多めに主治医からもらっておきましょう。
日本に帰国するたびに補充するようにすることも大事です。
 
◆ その2
日本の薬は海外の医師には殆ど通用しないのが普通です。
中には同じ成分や外国の製薬会社のもので同じ名前の場合もあるのですが、
海外のドクターに対して、日本でもらっている薬の商品名を言ったとしてもほとんど通じないのです。
よって、自分がよくかかってもらう薬、頭痛薬、胃薬などは、英語でなんと言えば通じるか、主治医から聞いておくとよいでしょう。
では、日本のかかりつけ医に紹介状を書いてもらえば大丈夫かというと、これまた心配なことがあります。個人病院のドクターの中には、薬の名前を書いてしまう場合があります。
よって、念のため、「商品名ではなく、成分を書いてください」とお願いするようにしましょう。商品名では、紹介状内容が英語であってもほとんどが通じないからです。
もし、主治医が対応してくださらなかったら、ジェイアイメンタルまでメールにてご連絡ください。
 
◆ その3
海外に、鼻の薬で「ヴィックス インヘラー(L−デソキシエフェドリンを含有するもの)」という商品があります。
これは、日本国内では、覚せい剤取締法で規制されていますので、ゼッタイに国内に持ちこまないようご注意ください!
また睡眠薬や精神安定剤など向精神薬に該当するものも持ち込めません。ドクターの証明書があっても微妙です。よって、帰国時に持参しないようにしてください。
 
お薬のことで不安なことがあれば、ジェイアイドクターまでお気軽にご相談ください。 (DR.T)
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