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今週のドクターコラム

No.102
アンチエイジングドック

老化の度合いを調べる抗加齢ドックが日本では最近とても注目されています。
 
通常の人間ドックに含まれない検査項目を設け、将来起こりうる生活習慣病などの予防に役立てられるのが特徴です。
 
予防医学の切り札として「健康寿命」をのばすと期待されているからです。
 
ただ、現状では課題もあります。
 
まず抗加齢ドックの明確な定義がなく、検査項目は施設によってまちまち。

受診前に検査内容を知り、どこが自分の目的にあっているのか検討しておく必要があります。

また、総合的な老化度の判定も困難なのです。
 
「個別には老化度を把握できますがそれがすなわち、寿命、とは全く関係しません。
 
なかには、「あなたの身体年齢は80歳です」と、分かりやすく結果を示す施設もある。
 
しかし、結果はあくまで過去データをもとに、他の同年齢の人と比べたもの。
 
したがって抗加齢ドックは老化度合いを知ることよりも、生活習慣を見直すきっかけとして利用すると非常に有効です。
 
帰国の際は、年齢は問わず、時間に余裕があれば、一度受診してみるといいでしょう。
 
 


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