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今週のドクターコラム

No.142
風邪対策の食材〜その1

12月に入ると、風邪を引く人が増えてきますね。
世界中で風邪がはやりだすこの時期。
そこで、是非、食事に取り入れていただきたい食材を今月はとりあげていきます。
 
まず1回目に紹介するのが「お酢」です。
紀元前400年、医学が確立された頃は、お酢の「殺菌作用」に着目し、呼吸器や傷の治療などに使っていたのです。
 
お酢は、最古の調味料といわれますが、最も古い抗生物質でもあるのです。
 
1.疲労回復効果
 
12月は何かと忙しい時期ですので、お酢の疲労回復効果を利用したいもの。

私たちが疲れを感じる要因は、「乳酸」という物質にあります。乳酸は、エネルギーが消費される際に作られ、体内にも存在するものです。

そして、乳酸がバランスよく作られ分解されていれば、疲れを感じることがありません。ところが、過剰にエネルギーが消費され、たくさんの乳酸が作られた場合は、分解が間に合わずに、疲れを感じることになるのです。
 
酢に含まれる酢酸やクエン酸などの有機酸は、乳酸を抑えたり、分解を促したりする作用があります。
ドレッシング、お醤油などに、小さじ1杯程度でいいので、お酢を取り入れるようにしてください。
 
2.血液サラサラ効果
 
1月から2月は、脳梗塞、心筋梗塞などで倒れたり、また突然死する方が増える時期と言われています。とりもなおさず、血液の循環が原因。血液サラサラ効果のあるお酢を取り入れることで、予防効果が期待できます。
 
酢は、血液中の中性脂肪やコレステロールを減少させる作用があり、血液をサラサラにする効果があるのです。
 
さらに、新陳代謝が活発になり、ホルモン分泌にも影響を与えます。
 
女性については、生理不順を改善させたり、生理痛を緩和させたりする効果もあるといわれているんですよ。
 
毎日小さじor大さじ1杯でOK!
 
お酢はどんなお酢でも構いません。
 
いきなり大さじ1杯というのも大変かもしれませんので、まずは、小さじから。お酢の味を苦手に感じるということは、ある意味からだが疲れているということでもあります。

味覚は体調のバロメーターだからです。
 
是非、今日から実践してみませんか。
 
1ヶ月もすると、身体が変わってきたなと実感するはずです。


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