No.123
小麦肌も本当はヤケド?
数年前、その独自性やファッション性が注目され、世界各国にファンが広がった日本の「ガングロギャル」。
時代は変わり、現在、日本は男女ともに美白ブームで、彼らの聖地であった渋谷でもガングロはほとんど見られなくなりました。
その背景には、「紫外線は確実に人体に悪影響である」という確かな研究結果が発表されたことが大きくあると思います。
人体において有害無益の紫外線。最悪の場合、その紫外線を大量に浴びることにより発症し得るのが、皮膚がんです。
オゾン層の破壊により、地球規模で紫外線が増加していますね。それだけ皮膚がんになる危険性も年々増加しているということです。
2010年。ドイツ、イギリス、アメリカのいくつかの州では「未成年の日焼けサロン使用禁止令」を施行しました。国を挙げて紫外線から体を守ろうという動きが本格的に始動しています。
紫外線の最も多い国としては、オーストラリア、ニューシーランド、カナダが有名です。その量はなんと日本の5倍以上ともいわれるほど。日中は帽子をかぶっていないと確実にやけどしてしまうぐらい強烈な紫外線が降り注いでいるようです。
従って、この地域に駐在している方、あるいは出張、バカンスを予定されている方は要注意です!
では、こうした紫外線が強烈な地域では外出は控えて、屋内で過ごすほうがいいのかというと、それは現実的ではありませんね。
皮膚がんの発生率上昇はオーストラリアを始め、赤道直下の国々なども深刻な問題としてとらえていますが、だからこそ、むしろ太陽とうまくつきあっていこう!という考え方が広がっています。
オーストラリアを初めとし、紫外線が強い海外諸国で用いられているスローガン
『Slip Slop Slap Wrap』
に習い、以下の事に気をつけて、健康を害すことなく、太陽とうまく付き合っていきましょう!
◇ Slip 長袖を着ること
色は白より黒が良いでしょう。暑いとさわやかな白や薄めの色を好んで着たいところですが、白は紫外線の透過率が高いのです。一見暑苦しく思えますが、日焼け対策としては黒や紺の濃い色が適しています。
◆ Slop UVカットローションを塗る事
全身を衣服で覆う文化もありますが、その文化に慣れていなければ暑さには耐えられませんよね。バカンスやレジャーだと解放感も欲しいものです。その地域に適したローションが売っていると思いますので、それを常備し、まめに塗るよう心がけましょう。
◇ Slap 帽子を被る事
つばが7センチ以上のものを選びましょう。つばが7センチあると、顔に当たる紫外線が60%カットできます。周囲をぐるりと囲んで、なおかつ通気性の良い麦わら帽子は最適ですね。
野球キャップやサンバイザーは、直射熱や眩しさは防げますが、紫外線にはあまり効果は期待できません。
◆ Wrapサングラスをする
紫外線は目にも悪く、白内障や角膜炎の原因となります。一見遮断性が高く見えますが、色が濃いサングラスはやめましょう。動向が自然と開いてしまって、紫外線カットが弱いものだと逆に多くの紫外線を目にとりこんでしまいます。
皮膚の疾患は見た目が分かりやすく、痛みやかゆみなども症状として出やすいので自身の発見は困難ではありません。
しかし進行が早いというのも特徴です。大きくて黒ずんだしみ等は皮膚がんである可能性もあります。皮膚に異変があしましたらJIドクターにすぐにご相談ください。
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