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今週のドクターコラム

No.25
にんにくパワーで夏を乗り切れ!

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今日は、疾病の話しではなくて、健康維持のための「食べ物」の話をいたしましょう!
 
ニンニクって,やっぱり料理のアクセント。
 
万国共通、だいたい、皆さんがいらっしゃる国の料理に入っていますよね。
ニンニクを加えると,本当に美味しくなります。
 
実際,さまざまな効能がありますが,以外に知られていないのは,血液をサラサラにして血栓を予防する物質が含まれていること。
血栓とは血の小さな塊のことで,固まった血液は,心臓の栄養血管をふさげば心筋梗塞,脳の血管をふさげば脳梗塞と,さまざまな疾患を引き起こします。
 
みなさんのように、海外駐在でありながら、あちこちへ出張が多い方には必須食材です!
 
最近多いのが、いわゆる肺に血栓が詰まって起こるエコノミークラス症候群。
エコノミークラス症候群は,胸の痛み,突然の呼吸困難が見られ,時には突然死の原因にもなります。
 
血栓は,このように,突然死の原因となるさまざまな疾患を引き起こしますが,ニンニクはこの血栓を作りにくくする「アルキル・チオ・スルフィネート」という物質が含まれているんです.
これは,ネギ科特有の涙が出る,においの強い物質の正体なんです。
 
しかし,ニンニクのこの物質は,調理中に失われてしまうのです。
というのも,この物質は熱に弱く,調理中にその効果がなくなってしまうから。
 
ニンニクを潰さずに6分間調理した場合,この物質の抗血栓作用は完全に抑制され,なくなってしまったとのこと。
次に,ニンニクをガーリックプレスで潰してから調理したところ,この抗血栓性物質の効果はある程度保たれました.しかし10分以上の調理では,やはり抗血栓作用の大半が失われてしまったとのことです。
 
ニンニクはカラダに良いとは言いますが,結局は,あの特有のにおいに秘密があったのです.これはネギもたまねぎも同じことです.
「口がくさくなる」ニンニク料理が,結局はカラダによいということですね。
 
ですから,できあいの惣菜のにんにく料理ではなくて、お店で、積極的に食べるよう心がけてください!
 



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