No.125
口の中は清潔に
熱いものや、辛いものが食べられない。醤油やソースなんていう刺激物を口にいれた暁には、口の中が火事状態。
これまで、あなたも一度は経験があるはず。
超不快な『口内炎』。
筆者自身、これまでもかなりの回数悩まされてきました。
今週は、この『口内炎予防』について。
1.口内炎が発生する原因
まず口内炎が出来る原因を知りましょう。
(1)口内の傷からできるケース
誰でも口の中には「常在菌」という細菌が住んでいます。その数なんと数十億匹。
何らかの原因で口の中に傷ができると、この「常在菌」が傷にくっついて増殖しようとします。
そこで、この細菌を防いでくれるのが唾液。
しかしこの唾液、ストレスがかかると分泌量が減ってしまいます。
つまりストレスを感じて唾液の量が減っている状態で、口に中に傷ができてしまうと、傷口の悪化がおさまらず、口内炎になるという流れです。
*No.114 「口から始まる病」をご参考ください。
(2)自然発生のケース
私たちの口の中の粘膜は、絶えず新陳代謝で生まれ変わっています。
しかし疲労やストレスがかかると、粘膜が荒れて、潰瘍(かいよう)が出来てしまいます。そこからは傷口発症と同様。常在菌が増殖して口内炎が起こります。
思い出せば、疲れていたり、ストレスが溜まっている時に、口内炎が発生すると思いませんか?
どちらにしても、ストレスは口内炎の原因として大きな比重を示します。
他には、鉄分や葉酸などのビタミンB群不足、栄養不足。
そして、こちらは意外かもしれませんが、ある特定の食べものからなるアレルギーである可能性もあります。以下は一般的に病原食物とされているものです。
チョコレート | ナッツ | 貝、甲殻類 | ソース |
ライ麦 | 大麦 | 小麦類 | そば |
マスタード | トマト | パイナップル | 柑橘系のフルーツ |
りんご | チーズ | 酢 | ミルク |
もしも今までの原因のほとんどが食物アレルギーであった人ならば、上のリストチェックを行うことで、口内炎になる確立を大きく下げる事ができます。
次に、口内炎の薬に関してです。一般的には痛みに耐えられなくなると、病院に行って塗り薬を処方してもらうことが多いようですね。しかし実際は、この塗り薬を使用し始めてもなかなか治らないという声が多いのも事実です。
なぜでしょうか?
ほとんどの塗り薬は組織の炎症を抑えると共に、細菌と戦っている免疫を抑えてしまう効果もあるといいます。それに付け加え、細菌を抑える効果はない。
痛みはひいても細菌は残ってしまい、また増殖を始めてしまう。こんな事を繰り返し完治に到るまでが長引いてしまうのですね。
また一般の市販薬には炎症を抑えるものと、殺菌作用のあるものとで分かれているので、きちんと見極めて購入しましょう。
2.口内炎の予防方法とできてしまった時の対策
1、 殺菌
うがい液(薬局で売っているものなど)で口をゆすぐ。
2、 すすぎ
水で口をゆすぐ(残ったうがい液を洗い流し、口内の傷が治りやすい環境にする)
3、 炎症を抑える
口内炎用の薬をつける
以上が口内炎治療の最短の流れといえます!
ズバリ、最高の対策は「うがい」です。
海外でうがい薬が手に入らない、といった場合には次の方法がおすすめです。
塩水でゆすぐ
治療という意味で効果は期待できませんが、塩水での口内洗浄費用はかかりませんし、何よりも確実に安全です。
スプーン1杯の塩と、コップ一杯のぬるま湯を混ぜて、約1分間、音を立てながらゆすぐ。
ハーブのお茶でゆすぐ
自然療法を用いている医院では、セージやタームといったハーブが自然の消毒になると信じられています。こちらも直接の治療になるかは証明がされていませんが、安全です。熱いお湯の中に2、3倍のハーブを浸し、常温まで冷まします。そして約1分間口をゆすぐ。
口内炎なんてほっとけば治る。
という方もいるかと思いますが、十分に注意してください。
痛みがないけどなかなか治らない、病院で診てもらったら、なんと口内の癌だったという恐ろしい報告も増えてきています。
癌の場合、口内に炎症が出来ても痛みがないことが特徴です。
2週間以上なかなか治らず、気になるようでしたら是非ジェイアイドクターへご相談下さい。
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