ホーム > 今週のドクターコラム

今週のドクターコラム

No.54
この春、黄砂に気をつけよう!

日本は今花粉症シーズンのまっただ中です。
海外に赴任したら花粉症がないのでうれしい、という方もいますが、アジア地域を中心に、「黄砂」の被害がじわじわ広がっていることをご存知でしょうか?
今回から数回にわたって、黄砂をコラムでとりあげます。
 
 
黄砂スモッグ
これは、風邪のような咳が長引く、頭痛、鼻水が止まらない、微熱、痰に血が混じるなどの症状で、薬が効きにくいのです。
 
黄砂そのものよりも公害対策が不十分な中国からの大気汚染によるスモッグで、日本人の肺や腎臓などが弱ってきています。
 
空を見てください。晴れていても空が青くない日がありませんか?
空が少し赤茶けた色を帯びています。明らかにスモッグです。
 
国境を越えての越境汚染による公害情報が少ないため、早急な自衛での対策が必要です。
黄砂にはスモッグの成分が吸着されているので、吸引すると、かなり後で健康被害が出てくることも。
 
黄砂は、中国大陸の砂漠地帯で巻き上げられ偏西風に乗って中国の工業地帯(特に中国の経済圏上空)のスモッグを通過する際に、大気汚染物質(硫黄酸化物、窒素酸化物、水銀などの重金属など)を吸着し、健康に悪影響を与える汚染物質に変身します。
 
黄砂で汚れた車の洗車も要注意です。
黄砂の悪影響は、汚染物質の影響を受けやすい小さな子供ほど深刻です。
黄砂の悪影響に無防備だと、人生の長きに渡って、新陳代謝が早い若い世代や赤ちゃんの時から、手厚い医療や介護的な福祉が必要となります。
 
黄砂が広範囲に悪影響を与えてしまうのは、スモッグの発生に関与し、温度が上がれば光化学スモッグの発生にも関与するからです。詳細は、このページやリンク先の情報を読んでください。
 
近々、スモッグに無防備な人達の肉体の限界を超え、健康被害が続出することが予想されます。
 
次週は対策をお話します。


ご相談はこちらから

カテゴリ



バックナンバー