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今週のドクターコラム

No.150
その咳って、本当に風邪?

咳風邪が流行る季節は、いたるところに咳き込んでいる人がみうけられますね。
「咳」=「風邪」といったイメージがありますが、本当にそれって風邪でしょうか?
咳が主症状という病気はたくさんあります。いつもと違う咳、しばらくの間咳が止まらないなど、「なんかおかしい」と感じた時は、風邪以外の他の病気を疑ってみましょう。



《咳喘息》
 
1ヶ月から1年もの間続く咳は、咳喘息を疑ってみましょう。
咳喘息は、風邪から発展して起こる気管の病気で、「喘息の前兆」といえます。咳喘息で起こる咳は乾燥しているため、痰や唾液が伴わないのが特徴といえます。
喘息咳では、気管支が収縮してしまっているため気道の確保が十分にできず、「咳で調子を整えよう」と働きます。
 
《百日咳》
 
こちらも止まらない咳の一つ。
感染症として発症するこの咳は、透明な痰を伴う長引く咳と、嘔吐で、小児によく見られます。(大人も感染します。)この咳の原因となる百日咳菌は感染力が強く飛沫感染、接触感染する少々やっかいな性質を持ち合わせています。
百日咳とは気づかずに親から子供へと感染するケースが多いので、早期治療をこころがけましょう。
 
《慢性閉塞性肺疾患》
 
気管支から、肺全体にかけて起こる肺の病気で、肺機能を著しく低下させてしまう危険性があります。席を起こす「慢性気管支炎」と肺機能を低下させる「肺気腫」をあわせた病名。最近は非常に苦しいこの疾患が急増していて、十分に注意が呼びかけられている病気です。
喫煙が発症確立をあげるこの病気。周囲に喫煙者がいるかたは、その方も含めご自分自身も気をつけましょう。

他にも、慢性的に咳がつづいている場合は、重い病気もあり、また花粉症やアレルギーであったりもします。
その病気にあった治療法が最適であり、早期回復となります。間違った治療法は悪化を招可能性もあります。咳の見分けというのは非常に難しいものなので、違和感を感じたかたは医療機関でみてもらうか、是非ジェイアイドクターにご相談ください。

 


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