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今週のドクターコラム

No.38
インフルエンザと風邪はどう違うの?

12月は、インフルエンザについて、様々な情報を提供します!
 
インフルエンザと“かぜ”(普通感冒)とは、原因となるウイルスの種類が異なり、通常の“かぜ”(普通感冒)はのどや鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは急に38〜40度の高熱がでるのが特徴です。
さらに、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状は通常5日間ほど続きます。
また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあります。
 
▼インフルエンザと“かぜ”(普通感冒)のちがい

  インフルエンザ かぜ
初発症状 発熱、悪寒、頭痛 鼻咽頭の乾燥感および
くしゃみ
主な症状 発熱、筋痛、関節痛 鼻水、鼻づまり
悪寒 高度 軽度、きわめて短期
熱および熱型
(期間)
38〜40℃
(3〜4日間)
微熱が続く
全身痛、筋肉痛、
関節痛
非常に痛い あまりない
倦怠感 強くある ほとんどない
鼻汁、鼻閉 発症してから重くなる 引き始めから重い症状


市販のかぜ薬は熱、咳、鼻水などの症状を抑える薬であり、インフルエンザに直接効くものではありませんので、インフルエンザ薬の服薬が必要です。
 
お子さんに注意!!
手元にあった風邪薬を飲ませたりするケースが少なくありません。
しかし、急性脳症を引き起こす可能性がありますので非常に注意です。勝手な判断は危険です。他の一部の解熱剤(ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸)にも脳症の状態を悪化させるものがあります。具合が悪くなったら、地元のかかりつけ医があればそちらですぐに診察を受けてください。近くにない場合は、ジェイアイ相談までご連絡ください!!
 
次回は「予防方法」

 


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