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今週のドクターコラム

No.60
海外駐在員の五月病 その1

五月の連休はいかがお過ごしですか? 
あわただしい四月も終わり、いよいよ仕事にも力を入れたい時期ですね!
しかし、一方で連休明けに「何だかやる気が出ない」「会社に行きたくない」という、いわゆる「五月病」に悩まされるケースも少なくありません。
ビジネスパーソンとして、五月病でパフォーマンスが低下するのは出来れば避けたいもの。
五月病対策がなぜビジネスパーソンに求められるのか、そしてその具体的な予防策とは?
 
 
五月病といえば、大学生や新入社員などの若い世代特有の病気という印象を持っているのですが、海外駐在員も気をつけたほうがよいのでしょうか。
 
 
五月病対策は、国内外問わず、すべてのビジネスパーソンにとって重要なことだと考えています。
この時期は、気づかないところで、チャンスロスやミスなどが起きている可能性があります。たとえば、意欲が低下していて、今日すべき電話を明日に伸ばしてしまったがためにセールスの機会を逸してしまう、ということがあるかもしれません。
 
また、自分のパフォーマンスだけでなく、相手のパフォーマンスも落ちている可能性もあります。心身の不調で相手が怒りっぽくなっている場合、少し商談にも工夫が必要になるでしょう。国内本部の春の組織改編から1ヶ月が過ぎて、緊張が緩むこの時期には、少しパフォーマンスが落ちるのだという自覚を持つといいですね。
 
逆に、この時期にきちんと心身の健康管理に取り組むことによって、パフォーマンスの低下を防ぐことができれば、周りと比べて「あいつは頑張っているな」と目立ちますから、ある意味では自分をアピールするチャンスともいえるかもしれませんね。
 
 
そもそも五月病とはどのような病気でしょうか?
 
 
五月病というのは、正確に言えば病名ではありません。
大学生や新入社員が、5月の連休あとに体調を崩し、登校・出社意欲が低下してしまうことが多いことから名づけられた俗称です。
一時的な気分の落ち込みのケースもありますし、新しい環境への不適応を起こしている適応障害のケース、重い場合には季節性・ストレス性のうつであることも考えられます。
 
 
海外で五月病に気づくためのポイントは何ですか。
 
五月病の特徴ですが、抑うつ気分や・不安感、意欲低下、思考力低下などのメンタルな症状が現れます。
メンタル面の変調に先立って体調不良を訴える人も多いです。たとえば、動悸・息苦しさなどの緊張症状や、全身倦怠感や・疲れやすさなどの落ち込み、不眠などですね。
 
一番気づきやすいのは、不眠症状です。
もしこの時期「眠れない」「目が覚めてもスッキリしない」などの自覚症状があれば、五月病の可能性があります。
特に朝5時頃目覚めて午前中はずっとだるいといった早朝覚醒には注意が必要です。少し仕事量をセーブするなど、気をつけてみてください。
 
メンタルテストも実施してみてください


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