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今週のドクターコラム

No.106
目覚めは「正しい睡眠」の始まり!

ぐっすり眠って、あ〜よく寝た、という時はとても爽快で気持ちいいもの。
しかし、海外でも忙しく過ごしているみなさんは、多分、「毎日たっぷり睡眠とってます!」といえませんよね。
 
睡眠は身体をメンテナンスするもの
 
睡眠は単に体を休めるだけではなく、心と身体をメンテナンスするためにとても重要な時間なのです。
というのも寝ている間に成長ホルモンが分泌されるから。
人は正しく入眠すれば、最初の3時間に最も大量の成長ホルモンを分泌します。この成長ホルモンは、
*疲労した体、
*飲酒で負担をかけた内臓、
*紫外線を浴びてダメージを受けた皮膚
などを修復するために不可欠なものなんです。
ただ眠いから寝ているのではないんですね。
 
例えば、相撲部屋では朝の稽古の後、ちゃんこを食べて昼寝をとる習慣がありますよね。
これは実はとても理にかなっていて、トレーニングで壊した筋肉の細胞を睡眠によって修復し、より大きな筋肉を生み出す仕組みとなっています。
 
睡眠を左右するのは体内時計
 
睡眠時間が足りないだけでなく、寝付きが悪い、何度も起きる、など「ぐっすり感」が得られないのが現代の睡眠を取り巻く悩みです。
睡眠の質を良くすることで、成長ホルモンの分泌もよくなるわけですが、その鍵を握るのは「体内時計」。
夜、スムーズに入眠し、適切にホルモンの分泌を得るためには、体内時計が正しく調節されていなければなりません。
しかし、無意識のうちにたくさんの緊張、ストレスに囲まれていて、また日本との時差も生活に関係しているみなさんは、どうしても体内時計が狂いがちです。
 
人間の体内時計は、25時間周期で働いているため、1日24時間との間に微妙なズレが生じているのです。
この体内時計のズレを毎日修正してやることが重要。
ズレを修正してくれるのは、なんと「太陽」なんです。
 
朝起きたら、明るい外の景色を見よう!
 
太陽の太陽の光には体内時計のズレをリセットする力があるんです。
というのも体内時計を制御しているのは、目の奥の視神経が交差する部分にある『視交叉上核』。
従って、朝起きたら、外の明るい景色を目でしっかり見ることを習慣づけましょう。
曇っていても、外は明るいですから御心配なく。
「朝!」を視覚的に意識すること。
そうすると体内時計がリセットされ、寝付きもよく、ぐっすり感が得られるようになってきます。
その結果、睡眠中のホルモン分泌も促され、良好なコンディションを保ことができ、また睡眠の質も良くなるという循環が得られます。
 


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