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今週のドクターコラム

No.134
禁煙講座その3

日本では2010年10月から大幅なタバコの値上がりがありました。
 
このコラムNO.96〜NO.99でも取り上げていますが、改めて禁煙について考えてみることにしましょう。
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駐在員のみなさん、海外に行くと禁煙が日本以上に厳しいと思いませんか?
以前取り上げましたが、日本では10月から値段が上がったこともありますので、
これを機会に、改めて禁煙意識を徹底しましょう!
 
周囲にタバコを吸っている人がいたら、是非、やんわりと、禁煙を勧めるようにしていきましょう。
 
健康維持に禁煙はマストです!
 
【タバコに含まれる有害物質】
 

タバコの煙に含まれる
主な有害物質
これらが含まれる
タバコ以外の身近なもの
カコテール 写真用現像用薬品
フェノール 樹脂
クレゾール 農薬
1−メチルインドール 家畜や人間のし尿の糞便
一酸化炭素 自動車の排気ガス
アセトアルデヒド 防カビ剤
NOx(窒素酸化物) 自動車の排気ガス
シアン化水素 殺鼠剤
アクロライン 飼料添加物
ホルムアルデヒド 防腐剤

 
たとえ少量であっても、たった1本にこれだけの有害物質が含まれています。
 
【喫煙による疾患リスク】
 
喫煙=疾患につながるわけではありませんが、発症するリスクは喫煙しない場合に比べてかなり大きくなります。
 
《 循環器疾患 》
心筋梗塞・狭心症・末梢血管障害・大動脈瘤・脳血栓・脳出血
 
《 ガン 》
肺がん・口腔がん・咽頭がん・喉頭がん・食道がん・胃がん・膀胱がん・肝がん
 
非喫煙者と比較した場合の発症率は1.4倍から喉頭がんに至っては32.5倍になります。
 

《 乳幼児のへの影響 》
 
喫煙経験のある女性だけでなく、パートナーがヘビースモーカーの場合もリスクは高まりますので注意してください。
 
乳幼児の睡眠中の突然死の確率は

親の1人がタバコを吸う場合 → 1.6倍
両親ともタバコを吸う場合  → 4.7倍

この危険度は、人口栄養やうつ伏せによる危険度を遥かに上回ります。

いかがでしょうか?
 
喫煙者の方は「コスト」だけではなく、
もう一度「健康被害」という原点に戻り、禁煙を考えてみましょう!

 No.96 禁煙講座 その1
 No.97 禁煙講座 その2
 No.98 女性ホルモンとたばこ
 No.99 女性ホルモンとたばこ その2

 


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