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今週のドクターコラム

No.229
動けば痩せる?!

下の図をみてください。
NEATとありますね。聞き慣れない言葉だと思いますが、メタボに大きく関係するのが、このNEATなんです。

NEATとは、「Non-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性活動熱産生)」の頭文字

「日常の生活活動で消費されるエネルギー」のこと。

つまり、コピーを取りに行く、階段でロビーまで降りていく、出勤する、家の中を掃除する、などなど、運動ではない、日常の何気ない動き。

オフィス内では、このNEATの量が、30年前に比べて、なんと半分に減っているというのです。

外勤から内勤になった途端に、お腹の周りのお肉が気になりだしたというのは、たいてい、NEATの減少が関係しています。

先週の、食事量と油の多さに加えて、海外では意外にも、このNEATが減っている方が多いのです。

一つは、出勤。
日本のように、歩くことがなく、運転手さんがほとんどでは?
地方都市で車通勤していた人は変わらないかと思いきや、自分でハンドルを握るのと、ただ座っているのでは、NEATは大きく変わります。
飲みに行く時は運転手付き。帰りも運転手が自宅まで。移動していますが、NEATは増えていません。

自宅では、サービスアパートメントでお手伝いさんがそうじをしてくれる。

また、オフィスでも、最近は机にいながらにして何でもできるようになりました。

電話をとって、誰かを探しに行くなんていうことはなくなりましたしね。携帯でどこにいてもすぐにつながる。

こういう具合に、何気ない動作の減少が1日1日蓄積することで、気づくとカラダが一回り、二回り大きくなって体型が変わっていくのです。

米国の運動・医科学の権威者ハミルトンは、特別な運動をしなくても、NEATを増やせば、メタボや糖尿病を防ぐことができるという研究結果を発表しました。

これは非常に意味がある研究です!

運動しようと考える前に、1日の中で、動きを増やしてみませんか。
1ヶ月、3ヶ月、半年と増やしていきましょう。
痩せ1 痩せ2

 


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