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今週のドクターコラム

No.64
爪の水虫~爪白癬

湿気の多いアジアなどを中心にじわじわ増えているのが、爪の水虫。
 
爪白癬ともいい、白癬菌(カビの一種)が爪の中に侵入して爪が先の方から白く濁ったり、 変形したり、黄色く分厚くなってぼろぼろ欠けたりすることが特徴で、痒みはありません。
 
爪水虫は多くの場合が足の爪になりますが、まれに手の爪も水虫になることがあります。
 
単独で爪水虫になることは少なく、最初は皮膚の水虫になり、それが広がって爪に感染するのが健康5一般的ですから、 爪だけに異常がある場合や爪の根元から変化した場合は爪水虫ではない可能性もあります。
症状として、なりはじめは、爪の先端や両側が白くなったり、爪の中に白い筋があらわれたりします。
この段階ではかゆみなどの自覚症状はなく、なんの治療もしない人がほとんどです。
症状がどんどん悪化し、だんだん爪がボロボロになり、黄白色ににごってきます。
ついには爪の原型がわからないほどになり、歩くたびに激痛を感じるようになります。
 

 爪白癬の症状
 
  1:爪が白色や黄色に濁る
  2:爪がポロポロと欠ける
  3:爪が厚くなる
  4:爪が変形する
  5:ひどくなると、歩くたびに痛みを感じる
   

 
健康6 
 
治療は、薬物療法です。これには、塗り薬と飲み薬を用います。特に、飲み薬が治療の中心として用いられますが、治ったと思っても爪の中や足水虫に白癬菌が残っていて、再発することがあるので、根気よく長い時間をかけて治療が必要です。
 
海外にいる皆さんにとって、お薬があうかどうかの問題もありますので、上のような症状が気になったら、すぐにご相談ください。


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