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今週のドクターコラム

No.126
笑って過ごして健康な生活を!

日本のお笑いブームは留まることを知りません。テレビをつければ、朝から夜まで、ほとんどの番組がお笑い芸人でキャスティングを占めているといっても過言ではないですね。
しかし「お笑い」自体はブームではなく、人が自然と求める欲求ですし、一過性の流行りなんかでは終わらないでしょう。
海外諸国のバラエティ事情はいかがでしょうか?ドッキリ企画や、体を張った映像等は力が入っていて見ごたえのあるものが多いですね。
最近皆さんは笑って過ごしていますか?
 
「笑い」は、医師や研究者から科学的根拠を持って、健康に良いと発表されています。
ある米雑誌の編集長がコメディーや喜劇を鑑賞し、笑いに笑って、自身がかかえていた難病である「膠原病(こうげんびょう)」が治ってしまった、なんていうこともあります。
今週のテーマは、笑いによる体への効果。
赤ちゃん 
笑うと体はどうなるのか?
 
 
 
 
 
【ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性化】

健康な人でも、実は毎日多くのガン細胞が体内にできてしまいます。その数なんと100万個!すぐに体がむしばまれてしまいそうな数ですね。
しかし人はそう簡単に、ガンにはなりません。
笑うことにより、神経ペプチドという免疫機能活性化のホルモンが分泌され、さらに
白血球内のナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化され、ガン細胞を退治してくれます!
 
このNK細胞は、菌に対する殺傷能力が非常に強力。常に体内を独自でパトロールし、癌細胞を始め、インフルエンザ、ウィルス感染細胞や細菌を探索。発見後はNK細胞単独で直接退治してくれます。
 
NK細胞は人の免疫力のもとなんですね!NK細胞は、出生後は数が少なく、年を重ねるごとに増加していきます。
しかし、その数は20歳代をピークとして、それ以降は年を重ねるごとに自然と減少。加齢と共に免疫不全、慢性疾患、感染症、自己免疫疾患、遺伝子疾患、行為障害等に罹る危険性が高まります。
 
笑って笑って、NK細胞の活性化をはかり、ガンや病気を予防しましょう!

【笑いすぎはどうなるの?】

ほっぺやお腹が痛くなるほど笑ってしまうことがありますね。
笑うときは胸やお腹、腰、背中等様々な部位の筋肉を使います。
あちこち体が痛くなるくらい笑った時の運動量は、早歩きと同様の効果。と、まではいかないものの、なかなか運動する時間が確保できていない方々には大変効果のあるものだと思われます。
 
また笑いすぎて涙することもありますね?
涙は副交感神経の作用でのみ出るものです。つまり泣き笑いは、自律神経を活性化し、副交感神経の働く状態を優位にして、大きなリラックス効果をもたらしてくれます。

【愛想笑いでもいいのかな?】

作り笑いは一見心にストレスをためそうですが、実は自然な笑いと同じような効果が期待できます。体が活性化され、NK細胞の動きが活発になります!つらいときもありますが、大いに笑って過ごしましょう!

【笑いによるシワが気になりますが】

大丈夫です。顔には20種類以上の表情筋があります。しわを気にして使わないでいると、筋肉が衰えて、かえって肌のツヤやハリに悪影響を与えてしまいます。

イライラしたり、怒ってばかりいると、脳からノルアドレナリンという毒性の強い物質が分泌されます。ノルアドレナリンの過剰分泌は高血圧や糖尿病の原因になります。
何よりもいつも笑っている人は健康そうだし、とても元気!
笑うことは、生き生きと健康に過ごす為のとても自然な病気予防といえるでしょう!


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