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今週のドクターコラム

No.271
増加する若年性認知症 (1)

以前より海外渡航者の方からご両親の認知症のご相談は多かったのですが、最近では、同僚の方、ご友人で

「何度も同じことを聞いてくる」「仕事のミスが多くなった」「いつも探し物をしている」「以前よりも上司が怒りやすくなった」などの20代から50代の幅広い年齢層の方のご相談も時折いただくようになりました。

(こちらのコラムも参考に No.213 No.214 )

 

老年性の認知症の場合、女性が発症する割合が高いのですが、若年性認知症の場合、男性の割合が高くなっています。

 

                        (厚生労働省HPより)

 

円グラフにもある通り、若年性認知症には

 

脳血管認知症

アルツハイマー病

頭部外傷後遺症

前頭側頭型認知症

アルコール性認知症

レビー小体型認知症

 

などがあります。

 

アルコール性認知症というのは長期間のアルコールの多量摂取が原因で脳が萎縮するなどの障害が出てくることで、認知機能の低下が見られます。

そうした場合、長期の断酒により、認知機能が改善する場合もあります。

 

脳血管性認知症やアルコール性認知症は食事や運動・喫煙などの生活習慣を見直し、高血圧症・脂質異常症・高血糖症などの生活習慣病がある方はしっかりと治療することで、予防・改善が期待できます。

 

少しでも周りの方が「おかしいな」と感じた時はお気軽にドクターにご相談ください。

医療機関へかかる際の伝え方などもアドバイスさせていただきます。


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