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今週のドクターコラム

No.108
その息切れ COPD では?

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COPDとは慢性閉塞性肺疾患のことです。
COPDとは、息切れ、せき、たんを主症状として、喫煙などを原因として、気管支や肺の中の肺胞に治りにくい慢性の炎症が起こり、空気の出し入れが障害されて(気流障害)、肺胞が壊れ、酸素の取り入れ、二酸化炭素の排出(ガス交換)がうまくできなくなる病気です。
以前、肺気腫や慢性気管支炎などの肺疾患は共通の原因で起こり、合併することも多いので、合わせてCOPDと呼ぶようになりました。
病気がひどくなると階段の上り下りだけで息切れをしたり、さらに進行すると衣服の着替えすらも困難になります。
この病気の原因の90%は喫煙と言われています。
そしてCOPDの患者は世界的に増えており、日本では40歳以上の約530万人がこの病気と推定されています。
しかし、そのうち治療をうけているのは1割にも満たず、ほとんどの人は病気に気づかないまま治療を受けていないのが現状です。

下の危険度チェックに当てはまる項目がいくつかあるなら、COPDの可能性が疑われます。

疾患□ 同年代の人に比べて息切れしやすい
□ 坂道や階段で息が切れる
□ 1日に何度もせきがでる
□ 1日に何度もたんがでる
□ 喫煙暦がある
□ 40歳以上だ
□ 疲れやすい
□ 風邪をひきやすい
□ 風邪をひくとなかなか治らない
□ 痩せてきた

いかがだったでしょうか?

また、COPDは全身の様々な病気に関わってきます。

併存することが多い病気の例は
糖尿病、高血圧、脂肪肝、虚血性疾患、肺血管疾患、といった生活習慣病。
 

更に、COPDの患者の半数がうつ状態を示します。
病気をそのまま放置していると
息苦しいので動かない

呼吸に必要な筋肉も低下して更に息苦しくなる

もっと動かなくなる
 


という悪循環に陥り、寝たきり状態になり、引きこもってしまう事がうつ状態に陥る原因といわれています。

COPDはこれらの生活習慣病やうつ病等の病気と併存すると、相互に悪くなってくる傾向にありますし、そうなると医療費もばかになりません。
近くの医療機関からでも専門医を紹介してもらい検査をうけた後で、かかりつけ医院と連携をとりながらの治療が鍵をにぎります。

と、それよりもまず
症状がひどくなる前に、息切れを自覚したらセルフで予防を行いましょう!

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