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今週のドクターコラム

No.8
心疾患リスクと運動

今回のテーマは「心疾患リスクの低下に運動がもたらす効果」についてです。
様々な効用があるといわれる運動。
みなさんは普段どんな運動をされているでしょうか。
定期的な運動は、HDL(善玉)コレステロールを増加させることがわかってきています。
そして、この「HDL(善玉)コレステロール」の値が上昇すると、心疾患のリスクが低下するといわれています。
海外では日本と違って近所のスポーツクラブで気軽に汗を流す、というわけにもいかず運動不足の状態にある方も多いのではないでしょうか。
忙しい毎日、運動をする時間はなかなかとりにくいとは思いますが、1日、20分くらい、負担のない程度で、「意識して体を動かす」時間をとることをおすすめします。
最小運動量として1週間に120分、900カロリーの消費があればHDLコレステロール値を上昇させることがわかりました。
1日お休みするとして、1日に20分ですね。150キロカロリー程度。
ウオーキングを20分行うとほぼこのカロリーが消費される目安です。
外を歩く時間をとるのは状況的に難しいのであれば、ご自宅でできるエクササイズ用の器具を使ってもいいかもしれませんね。
働いている方なら、なるべくエレベーターを使わないで階段を使うとか、意識して早めに歩くとか。そうしたちょっとした意識で違います。
ある研究によると、運動によるHDLコレステロール値の上昇は、心疾患リスクを男性で約5.1%、女性で約7.6%軽減する、という報告もあり、運動の重要性が改めて認識されますね。
補足すれば、激しい運動は必要なし。
軽い運動で十分です。
また、ヨガ、ピラテス、ストレッチ体操など静的な運動も心身両面をリラックスさせてくれて、おすすめですよ。
生活の中に、是非、継続的な運動をとりいれてください!
 


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