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今週のドクターコラム

No.112
腰からのSOS 腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは
 
腰痛を引き起こす腰の骨(腰椎)などの病気は色々ありますが、腰椎椎間板ヘルニアが、働き盛りの年代、そして駐在員にも多い病気の代表であるというのは、前回もお話しました。
 
それは一体なぜでしょうか?
 
椎間板の膜(繊維輪)というのは本来とても丈夫に出来ていますが
30代頃から弱くなっていっていくのです。
主な原因は筋力の低下、あるいは体重の増加。
そこに、駐在員でいうと、疲れ、ゴルフなどの
腰への過度な負担が加わることで
椎間板が破れ、ヘルニアが出来てしまうのです。

  腰1    腰2
 
ヘルニア[hernia]ってそもそも何?
 

辞典では、
「臓器の一部が本来あるべき腔から逸脱した状態」
と書かれています。
右上の図がまさにその状態です。
 
つまり、
椎間板ヘルニアとは、
 
繊維輪(周辺の硬い部分)に亀裂が生じ、髄核(中心部分)が繊維輪を破って飛び出し(膨れて)しまう事を言います。
 
そしてその飛び出した(膨れた)椎間板が、神経などを圧迫する事により、激しい痛みや痺れなどの症状を引き起こすのです。
 

ヘルニアの症状について
 
腰椎椎間板ヘルニアにおいて出現する代表的な症状は

・腰痛
・腰から足先にかけての痺れや痛み
・感覚障害
・冷感
・足の筋肉の低下
 
また、重度の場合は膀胱や腸の働きをコントロールする神経が侵され、排尿や排便が困難になることもあります。

他にもヘルニアの細かな自覚症状として
 
・立っていると辛い
・15分くらいで椅子に腰掛けていることが辛くなる
・30分以上歩くと腰が痛くなる、下肢にピリピリとした痛みを覚える
・前かがみの姿勢で腰の痛みが強くなる
・下肢の一部に触っても感覚が鈍い
・座った状態から立ち上がるのが辛い
 
などがあげられます。
 
海外駐在員の皆様方も、職場で周りを見渡すと

・立ちっぱなしのお仕事
・あるいは机に座りっきり
・移動が多い
・車の長時間通勤
・準備体操が万全でないゴルフ、または運動
・出張
・慢性的な疲れ
 
このような原因で慢性的な痛みにお悩みの方も多くいらっしゃることだと思います。
治療の早道はやはりプロの目線で治していくこと。
整体、接骨院、鍼灸、カイロプラティックの利用が望ましいのですが、
海外では、なかなか通えませんよね。
 
そこで、自分でできる簡単予防法を次回お話しましょう!
 

つづく


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