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今週のドクターコラム

No.4
ストレスと肌老化

某製薬メーカーが、昨年のちょうど今頃、「精神的ストレスが強いとシミやシワが多くなる」など、「ストレスと肌の状態の因果関係」の研究を発表しました。
 
この研究は、20~60歳の女性135人を対象に、ストレス診断、血中ビタミン測定、肌状態について調べたそうです。
 
研究結果では、ストレスの度合いを「低い」「中程度」「高い」の3段階に分類し、「高い」方が、「低い」よりも、シミの面積が約3倍広くなっていたことがわかっています。
 
ストレスが強いとシミの面積が広くなるのは、20歳代が顕著。
また、シワとストレスとの関係が顕著に現れたのは、50歳だったそうです。
 
そして、ストレスを原因とするシミは額に現れやすいこともわかったそうです。
といっても、ストレスフルな現代社会で、ストレスを溜めずに生活するのは難しいですよね。
 
最近、駐在帯同を終えて帰国してから、シミやタルミが一気に加速した、という悩みを聞きます。
海外生活は自分が気にしない間にストレスフルで、シミやシワを増やす要因が大きいのです。
そこに、欧米の「日焼けした肌が美しい」という価値観に感化されて、ファンデーションやUVを塗らなくなる傾向が重なり、シミ、シワ、タルミを増やしてしまうというわけです。
 
この研究で、対策として注目すべきは、血中のビタミン濃度との関係を分析したところ、ビタミンB群(B2、B6、ナイアシン)が血中に多いと、ストレスが強くてもシミが出にくくなるそうなのです。
 
このほか、ビタミンC(野菜、果物など)や、ビタミンE(豆類など)の血中濃度が高いと、ストレスが強くてもシワの発生を抑えられることも明らかになったとのこと。
 
海外生活はどうしても食生活が偏りがち。日本食はバランスよく、美肌になる食べ物が多数あります。ぜひ、海外でも、日本的な食事をできるだけ取り入れていただき、ストレスによるシワ・シミの増加にストップをかけましょう!!


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