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今週のドクターコラム

No.233
「10月10日うつ」を回避するには?

 秋の気配が深まる時期に、うつ状態に苦しむ人が増えるという「10月10日うつ」。その原因は、医学的に解明されていません。
さまざまな要因が複雑にからみあって、不調を引き起こすのだとも考えられます。主な要因としては、日照時間の減少気温の変動、台風などによる気圧の変化、そういった環境的な要因によるホルモンバランスの崩れ、などが考えられます。

季節の変化は、うつ状態を引き起こすトリガーとなるのです。

特に、夏バテ、夏休みによるリズムの変化や疲れが体調に反映されるこの時期には、季節の変化に対応するパワーが足りなくなって、状態が悪化するケースが多いようです。


 大切なのは、疲れを自覚することや十分な休息を取ることです。


 特に気を付けたいのが、神経疲労。長時間パソコンに向かっていることや、仕事の没頭していることで、気づかないうちに心身ともに極度の緊張状態を強いられていることが少なくありません。仕事熱心な人ほど、神経疲労に気づかずに、疲れを貯めてしまいがちです。

 理想としては、パソコンなどの作業は90分に1回5分程度の休憩をはさむことを心がけたいところです。また、不調に陥りやすいこの時期には、あえて何もしない休日を1日設けるようにしたいところでもあります。
 休日だからといって、体を動かしたりお酒を飲んだり、無理矢理ストレスを解消しようとするのは逆効果です。インターネットやゲームで時間をすごすのも、同様。少しぼーっとする時間を作るぐらいの気持ちでちょうどいいと思いましょう。

 また、神経伝達物質を活性化させるEPAの摂取も効果的です。サバやサケ、イワシなどの魚を積極的に食べることや、EPAのサプリを摂取することは、「10月10日うつ」予防に役立つでしょう。また、神経疲労を緩和するビタミンB群も積極的に摂取するといいでしょう。

 サプリや食事の具体的なアドバイスや、ご自身の状態についてのご相談は、お気軽に担当ドクターまで。

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