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今週のドクターコラム

No.157
満腹は万病の元!!空腹で免疫力UP!!

「腹八分目に医者いらず 腹十二分目に医者足らず」
昔の人は良く言ったもので、満腹になるとカラダに良くない事を知っていたのでしょうね。
人間は本来、草食中心であり食べ過ぎてはいけないようになっているのです。
その良い例が私たちの「歯」です。
 
人間の歯は32本。
肉や魚を食べる為に必要な犬歯が4本(12.5%)
野菜、海藻、果物を食べる為の門歯が8本(25%)
米や麦などの穀物を食べる為の臼歯が20本(62.5%)
 
どうでしょう。歯の比率は私たちの理想的な食事の取り方の比率を表していると言われています。
それから考えると、人間の本来の食生活は穀物を主体とし、野菜、海藻、果物を食べ、肉や魚、卵などの動物性食品は全体の10%程度で良いと言う事になります。
そして、何よりも「食べ過ぎないこと」が大切です。
食べ過ぎると血液が汚れ、血液の汚れの最大の原因は食べ過ぎです。
そのまま食べ過ぎを続けて行くと、血液の汚れは冷えを招き、万病の元となります。このことからも、食べ過ぎが私たちのカラダにとって良くない事がわかりますね。
 
また、人間は満腹の時よりも空腹の時の方が免疫力、自然治癒力が高いとも言われています。
空腹時は、血液の中の白血球も空腹になるようで、白血球やリンパ球の貪食能力(ばい菌やウイルスを退治する力)も倍増して免疫力が高まります。
 
野生の動物には、心筋梗塞や糖尿病、高脂血症などの病気はありません。
毎日、食べものを得られるとは限らないので、食べられるとしても2〜3日に1回でしょう。いつも空腹の状態です。
怪我をしたり、病気になると、さらに食べずに動かず熱を出しています。
「空腹になる」「発熱する」ことで免疫力、自然治癒力を高めているのです。
ところが、現代ではこの自然の行いと真逆の事をしています。
熱がでるとすぐに解熱剤で熱を下げ、熱がでて食欲が無いと体力をつけさせるために食べさせます。
これでは、カラダの持っている自然治癒力を出す事は出来ず、かえって自然治癒力も落ちてしまいます。
 
いつまでも元気で健康なカラダを維持して行く為には、「腹八分目」を心がけ
自然治癒力を高めるよう心がけましょう。

 


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