No.115
口蹄疫は牛だけ?
日本では昨今、宮崎県から広がった「口蹄疫感染」が世間を賑わしています。
口蹄疫とは家畜の伝染病の一つでウィルス性の急性伝染病です。
一般的には感染すると
1、発熱
2、元気消失
3、多量のよだれなどが見られる
4、舌や口中、蹄(ひづめ)の付け根などの皮膚の軟らかい部位に水泡が形成される
5、水泡が破裂して傷口になる。
といった症状がみられます。
危険区域に指定された家畜の殺処分による経済的被害は甚大であり、畜産関係者の方々が最も恐れる事態であります。
そこで、人への感染が少し気になるところですが、人への感染は稀であり、もし仮に感染したとしても症状は穏やかであると言えます。
しかし、人間にも、この口蹄疫に似た病名で、症状の出る手足口病(テアシクチビョウ)というものがあります。
手足口病は、乳幼児や小さい子供にみられる病気で、これからの季節「夏」に発症することが多いウィルス性感染症です。
症状には
1、発熱(発熱がない場合もあります)
2、手、足、口、おしり、ひじやひざなどにあらわれる水泡性の発疹
3、軽い下痢や嘔吐
などがあります。口蹄疫と似ていますが、もちろん全く関係は無いので混乱しないように注意してください!
海外にて帯同されているご家族の中の小さなお子様が手足口病にかかった場合は、
・ 熱がある場合は通っている幼稚園や学校を休ませた方がいいでしょう。
・ 水分補給をしっかりし脱水症にならないように注意しましょう。
・症状が発疹だけの場合は休ませなければいけないということはありません。
・どの程度の期間を休むかを現地の先生ときっちり決めましょう。
手足口病は夏風邪の一種なのでそれほど気にする必要はありませんが、稀に髄膜炎になる場合があります。お子様の様子をきちんとチェックし、
頭痛
嘔吐
けいれん
などが見られた場合は早めに現地の病院に診察を受けに行くことをおすすめします。
お近くに病院がない場合は、一度ご相談ください。
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