No.43
海外では胆石に気をつけて!
胆のうは通常、鶏卵二個分の大きさで、肝臓の右下に張り付いている「なすび」のような型をした袋で、食べた脂肪分の消化を助ける胆汁という消化液を貯えています。この胆のうにできる、まるで石のようなもの(結石)を胆石といいます。以前の日本には珍しい病気でしたが、最近はとても増えてきました。
わが国では以前、野菜や穀物が中心の食事でしたが次第に西洋化し、脂肪や砂糖の多い食事をとるようになったからです。胆石は虫歯と同様に文明病と言われる所以です。すなわち、肝臓で作られる胆汁のなかに、食物中の脂肪や砂糖の成分が結晶を作り、まるで真珠が貝の中で大きくなるように、泥状から砂状、結石となって胆石が作られていくのです。
(1),(2) コレステロール系のとがった胆石
(3) 1つの石を半分に割った胆石
(4) 径2.5cmの丸く堅い胆石
(5) 1643個もあった小さな胆石
胆石により引き起こされる症状は様々ですが、心窩部(みぞおち)の痛みや右李肋部(わきばら)の痛みが代表的です。しかし、右側の肩こりや背中の張りがあっても胆石によるものと気付いておられない方が意外に多いようです。
胆石が袋から出ようとする時は、激しいお腹の痛み、しゃく(癪:疝痛)に襲われます。発作が起こった時は、胃の病気や心臓の病気と区別 が付かないこともあり、七転八倒の苦しみで救急車で病院へ駆け込んでこられる方も多く見られます。胆石を持っている方の約20%程度に、腹痛をはじめ、軽いものから重いものまで、さまざまな症状が出てくると言われています。
海外では、できるだけ手術をしないほうが無難です。
また、既往症があれば、保険が適用できませんので、費用が非常に負担となります。
海外での胆石は非常に注意なのです。
したがって、年1回の健康診断にエコー検査などを行っておくことをおすすめします。
胆石は、疲れが非常に溜まっているときに特に出やすいこと。
2箇所に重い痛みが予兆として現れますので、気になる方はすぐにジェイアイドクター相談窓口までご連絡ください。
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