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今週のドクターコラム

No.143
飲み過ぎにはオルニチン

日本では昔から、お酒を飲んだ翌日には『しじみ汁』!と言われるように、しじみに含まれる『オル二日酔いニチン』という成分が、飲み過ぎ、二日酔いに大いに効果を発揮しています。
日頃のお付き合いで酷使されがちな肝臓の為に、オルニチンを摂りましょう!

【二日酔いの流れ】

1. まず、体内にとりこまれたアルコールは肝臓に運ばれ『アセトアルデヒド』という物質に分解されます。
2. 次に、アセトアルデヒドは、アルデヒド脱水素酵素によって酢酸にかわり、肝臓を出て体内をめぐり二酸化炭素と水に分解され、尿や汗、呼気となり体外に排出されるという流れになります。
3. しかし、上記の循環作業は非常に時間がかかり、大量のアルコール摂取時には、いくら肝臓がフル活動してもアセトアルデヒドが体内に残ります。
4. そして、アセトアルデヒドには強い毒性があり、分解できない、量が多すぎるとなると吐き気、めまい、頭痛といった症状が現れます。


【オルニチンの効果】

そこで!活躍するのが『オルニチン』のサポートです。
肝臓の解毒システム『オルニチンサイクル』と呼ばれるものが

1. アセトアルデヒドの解毒をスムーズにし、
2. 肝臓の酷使を防げる

という結果を生み出します。

【効率の良い摂取方法】

肝臓は『沈黙の臓器』と呼ばれ、痛みなどの自覚症状がありません。
普段生活している中では、人間ドックや健康診断が調査手段となるでしょう。
だからこそ、普段から肝臓をいたわる意識が大切です。
オルニチンは先述の通りシジミに多く含まれているわけですが、それはあくまでも「他の食品と比べた結果」という事になります。シジミ以外では、チーズ、キハダマクロ、ヒラメ、パン等にオルニチンが含まれますが、ほとんどの食材でオルニチンが含まれるのはごく少量と言えるでしょう。
そこでオルニチンを効率的にとる一番いい方法は、サプリメントです!
オルニチンのサプリメントはアメリカでは昔から多く販売され、日本でも2002年、食品として認可を得てからは大変人気を呼んでいます。
最近ではダイエット効果や、美肌効果も期待できるとされ、女性にも大変人気がでてきました。

仕事の接待、祝席、趣味にしても、ビジネスマンにはお酒がつきもの。いつまでも元気に健康に過ごすためにも、いつも頑張っている肝臓を労ることも大切です。
いつでも万全な体調で様々なイベントを迎えられるよう、これを機会に二日酔いからの回復法を身につけておきましょう。


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