No.47
自覚症状がほとんどない、C型肝炎
海外駐在員の方で特に気をつけていただきたい疾患のひとつがC型肝炎。
この疾患は、重くなってくれば黄疸が出て、一目でわかるようになるものの、初期症状は疲れやすい、微熱が続く、食欲がない、気分が悪い、などの見過ごされがちなものばかりで、自覚症状はほとんどないのです。
たいていは、病院に行って検査を受けて初めてC型肝炎だった、と判明するというケース。
このウィルスは血液を介して感染するので、日常生活で感染することはまずありません。
しかし、C型肝炎ウィルスの存在が始めて確認された1989年以前に輸血などを受けたことがある人や、器具を使いまわす施設でのピアスの穴あけ、歯の治療などを受けたことのある人、民間療法などで出血を伴う治療を行ったことのある人は、知らぬ間に感染している場合もあります。
C型肝炎ウィルスは、肝細胞に起こった炎症を治めるのが難しく、肝炎が慢性化することにより、肝硬変、肝細胞ガンへと病状が進行します。
肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、臓器そのものにダメージが起こっても、痛みなどを感じることがないため、発見が遅くなりがちです。
したがって、定期的な健康診断は必ず受診をしてくださいね。
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