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今週のドクターコラム

No.24
睡眠時間はどのくらい?

睡眠時間が5時間未満の人をshort sleeper、10時間以上の人をlong sleeperといいます。長く眠ると疲れが取れると思っている人もいるかもしれませんが、long sleeperはshort sleeperよりも寿命が短いことがわかっています。
 
ある研究の結果は次のとおりでした。
 
Short sleeper 男性1.0% 女性2.4%
Long sleeper 男性3.9% 女性3.4%
不眠症 男性26.4% 女性31.1%
 
4人に1人が不眠症。この結果をどう思いますか?また、年齢が高くなるほど不眠症の率が増加することもわかっており、70歳以上では2人に1人が不眠症という調査結果もあります。
また、同時に行われた睡眠の質についての調査で、対象者の2.5人に1人が睡眠に何らかの障害があることがわかりました。ここでは男性の睡眠の質が女性よりも有意に悪く、仕事上のストレスが睡眠の質を悪化させているという結果となっています。
不眠をほうっておくと、ココロや体にさまざまな悪影響が出てきます。
次のような不眠がある場合は、専門医にご相談させるようにうながしてください。
 
□ 寝つくのに2時間以上かかる「入眠困難」 
□ 途中で2回以上目が覚める「中途覚醒」
□ いつもより2時間以上早く目覚めてしまう「早朝覚醒」
□ よく眠れたという満足感がない「熟睡感の欠如」
 
不眠症とは、医学的には上記4つのうち、①少なくとも1つが週3回以上あり、これが②1ヶ月以上続く状態です。
ところで、
日本人の平均睡眠時間を知っていますか?日本は世界的に睡眠時間が最も短い国といわれています。ある調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間20分。この50年で1時間減ったといわれています。最近の特徴は、早起きが減って夜更かしが増えたことだそうです。
 
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