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今週のドクターコラム

No.216
海外勤務者の3人に2人がe疲労症候群 頭痛、首の痛み、肩コリをも引き起こす“眼精疲労” 5つの工夫で、目の疲れが解消します!

目が疲れ、ドライアイになってしまった、という相談に対し、

「パソコンを長時間見続けないようにしましょう」

こんなアドバイスをしたら、

「先生、長時間ってどのくらいの時間を言うのですか?」

と質問が来ました。

確かにそうですね。

諸説色々ありますが、私は「10分!」だと思っています。

今日は詳しい解説は割愛しますが、画面を10分くらい見続けると、目の周りの筋肉が固くなり、血流が悪くなって、コリが生まれてしまうのです。

また、画面をじっと見ていると、まばたきの回数が通常の4分の1に減ってしまうのです。

これが、ドライアイを引き起こします。

さらに、眼球や視神経も疲労します。というのも、従来のCRTディスプレイの輝度が100cd/m2くらいだったのに対して、現在主流の液晶ディスプレイは5倍ほど明るいので、この明るい発光体を長時間凝視していると、目自体も強い刺激を受け疲労するからです。
PCに限らず、携帯電話(最近はスマートフォンを利用する駐在員が増えました)、そしてipadなどのタブレット端末も同じ程度に明るいわけです。

目が疲れることで、肩、頭、首のコリに関係してきます。
「目」を疲労させないために、自己管理とともに、職場全体でも以下の5つのポイントに取り組んでください。
どれも地道なことですが、実は、最も有意義な解決法なのです。

 

見直しその1

液晶の明るさ(輝度)

出荷状態では輝度が一番高く設定されています。画像処理の仕事でなければそれほど明るい液晶は必要ありません。

<参考:設定の変更方法>

1.  [スタート]メニューから「コントロールパネル」を開きます。

2.  「システムとセキュリティ」を開き、「電源オプション」をクリックします。
(これが見つけにくい原因だったりします。

3.  下(あるいは左)のメニューに「画面の明るさ」の調整バーがでてきます。

4.  スライドのつまみは真ん中よりも少し右くらい、左右の軸を10段階としたら6か7くらいに動かしてディスプレイの輝度を調整します。

たぶん、「暗いな」と思うかもしれませんが、これが目にとって疲れない明るさです。適切な輝度は、室内の明るさが300500ルクスのオフィスなら、モニターは100150cd/m2程度と言われています

 

見直しその2  

液晶ディスプレーの高さ

液晶を見上げる形で利用しているのはダメ!!

視線がやや下向き45度程度になるまで液晶を下げまよう。目安は液晶の天井部が目の高さより下。

やや下向きの視線で液晶を見ることで、目の乾きを和らげ、首への負担を減らすことができるのです。

 

見直しその3  

目と液晶ディスプレーの距離。

目とディスプレーの距離は近くても遠くても目にとっては負担。

40cmがベストです。

腕を伸ばして、手首のあたりにディスプレイが来るくらいがちょうどいいでしょう。

 

見直しその4  

姿勢

1.背中は伸ばす。

2.足は床につける。

3.足を組まない。

この3つがポイントです。

 

見直しその5  

10分に1度、ディスプレイから目をそらす。

1時間おきに10分程度の休みを入れて肩、首を回す。

特に、スマートホン、タブレット端末を使用する場合には、PC以上に明るいのですが、e疲労の怖さを軽視しがちです。

 

今日からぜひ実践してみましょう!

 


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